医療新技術
大阪大は4日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った角膜細胞のシートを 「角膜上皮幹細胞疲弊症」と呼ばれる重い目の病気の患者に 移植する臨床研究が完了したと発表した。有効性を評価できた3人全員で視力が一定程度回復したほか、 安全性にも問題が…
東京大学医学部付属病院と富士フイルムなどが、 立体の造形物を簡単に作製できる3Dプリンターと遺伝子工学を駆使し、 人体に移植できる皮膚や骨、関節などを短時間で量産する技術を 確立したことが2日、分かった。 移植の難題となっている感染症の危険性…
日立製作所やパナソニック、東芝などの企業と大学、政府が、「ロボット手術室」の共同開発に乗り出す。精密な手術を可能にするほか、 MRI(磁気共鳴画像装置)などで 患者の体内の様子を確認しながら手術を進めることができる。 10年以内の実用化を図る…
パソコンを使って、印刷するように立体物が作れる3Dプリンターが、 医療現場で活躍し始めている。 名古屋大学では昨秋から、医師と工学博士がタッグを組み、 内部の血管や病巣まで正確に再現した臓器の立体模型を作製。 手術のシミュレーションに使ってい…
腎臓の働きが低下する腎不全患者の血中に含まれる尿毒素を、 吸着することができる人工繊維を開発したと 物質・材料研究機構の荏原充宏主任研究員らのチームが19日、 英科学誌電子版に発表した。 災害時に携帯できる小型の透析装置の開発につながると期待…
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った再生医療が、 加齢黄斑変性という目の難病から始まることになった。 これに続き、パーキンソン病や脊髄損傷など様々な病気について 臨床応用を目指す研究が進む。 病気の仕組みの解明や創薬などへの応用も期待されて…
広い視野での手術が可能/戸田中央総合病院、県内初の導入 手先の動きを離れた場所に伝えて操作できる 米国製の内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を、 戸田市の戸田中央総合病院が県内の医療機関で初めて導入した。 人の手や目より精密な動きと広い視野…
加齢に伴い、高齢者に発症する様々な病気にかかわる老化物質を、 大阪大の小室一成教授(循環器内科)らのグループがマウスの血中で発見した。 この物質の働きを抑える薬が見つかれば、 元気に暮らせる「健康寿命」が延びる可能性があるという。9日の米科学…
血管内皮細胞での炎症反応を抑えることで、 マウスの老化を遅らせ、平均寿命を3割伸ばすことに、 東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(代謝学)らの研究グループが成功した。 マウスが正常な体重の場合は長寿になり、肥満の場合は病気の進行を防ぐ効果…
がん検診はお任せ――。 九州大医学部第二外科の前原喜彦教授らのグループが、 がん患者特有のにおいが分かる「がん探知犬」に、 大腸がん患者の呼気などをかぎ分ける実証試験をした結果、 9割以上の精度で患者を判別できた。 研究成果は英国の医学誌「GUT…
<Q> 風邪にかかると体の節々が痛くなりますが、体の中で何が起きているのでしょうか。 (愛知県半田市・10代女子大生) <A> 名古屋大学大学院医学系研究科の木村宏准教授(ウイルス学)に尋ねました。 体内では、ウイルスや細菌と体を守る免疫機能と…
事故や病気などで四肢の一部を失った人にとって、 自らの手足のように使える義肢があれば生活の質は、格段に上がるに違いない。 我々は普段、意識せずに手足を動かしているが、 そこには必ず、脳から「動け」という指令の神経信号が出て、 筋肉にその「意図…
ニキビなど皮膚科の治療法に、LED(発光ダイオード)を導入する医療機関が増えている。 レーザー治療に比べ即効性はないが、熱を使わないため安全性が高く、 光の色を変え様々な症状に対応できるのが特徴だ。 例えば青色LEDは、 皮脂腺にたまりやすい…
コンピューターなどを介して、 脳と機械を結び、相互に作用させる「ブレーン・マシン・インターフェース(BMI)」の研究が、 広がりを見せている。 医療、福祉への応用、ロボット工学との連携をはじめ、 脳機能の解明にも大きな役割を担うようになってき…
東京大生産技術研究所などのグループは、 マウスの耳を血糖値に応じて光らせることに成功したと、19日発表した。 この仕組みを糖尿病患者の体内に埋め込めば、 負担を余りかけない血糖値センサーになる可能性がある。 東大の竹内昌治准教授らは、 ブドウ糖…
「時間がない」などの理由で敬遠しがちな健康診断。 サブカルチャー関連の店が集まる東京都中野区の商業施設「中野ブロードウェイ」に、 血糖値などが5分程度で分かる日本初のワンコイン健診ショップ「ケアプロ」がオープンした。 約13平方メートルの細長…
遠隔操作で内視鏡手術をする最新のロボットが、 日本で初めて藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)に導入され、 胃がん手術が14日に行われることになった。 薬事法で未承認のため、同病院では、同意を得た胃がん、食道がん患者に対し、 15例までは病院負…
光を当てると発光する酸化亜鉛の微粒子を使い、 生きた組織内でがん細胞などの観察を可能にする新たな蛍光物質を、 島根大の中村守彦教授らのチームが19日までに開発した。 中村教授は 「将来は検診の際に蛍光物質を投与し、 画像装置でがん組織を見つける…
東京女子医科大学などが開発した 日本製人工心臓「エバハート」を装着した心臓病患者の6か月生存率が89%、 1年生存率が83%に達し、心臓移植並みの好成績を挙げていることがわかった。 脳死での臓器提供の少ない日本で、 人工心臓が移植の代替医療と…
もちろん、生きている事には感謝しているそうです。でも・・・。 Peter Houghtonさんは、補助人工心臓「Javik2000」の初の移植者なのですが、 ちょっとロマンチックな症状に悩まされているそうです。 人工心臓になってから【感情がなくなってしまった】のだとか…
東京大学の横井浩史准教授は10日、都内の同大学研究室で新型の筋電義手を発表した。 ひじの表面筋電をとらえる筋電センサーが内蔵されており、 生卵をつかんだりアルミ缶をつぶしたりといった細かな動きが可能。 【07年7月13日 AFP】 いや~。この義手、テレ…
セグウェイや人工透析機などの発明で知られている著名な米国人発明家、 ディーン・カーメン氏が開発を行ってきた本格的なバイオニック・アーム(人工義手) 「ルーク・アーム」が近く臨床試験の運びとなってきた。 映画スターウォーズで主人公のルーク・スカ…
死んだラットの心臓を型枠にして、 別のラットの細胞を植え付けて拍動する心臓を丸ごと再生するのに 米ミネソタ大の研究チームが成功、 14日までに米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表した。 皮膚や軟骨などの組織や、ぼうこうの再生はこれま…
人工知能(AI)の活用や、筋肉や神経の信号を検知するセンサーを活用したツール、 さらには脳に直接接続されるセンサーなどによって、 先進プロテーゼ法[義肢・義手・義足などを取りつける術]がこれまでになかった成果をあげている。 こうした器具を装着した患…
血管の中を何かを流れている感覚がある。 だがその正体は不安感でも、近づきつつある勝利の喜びでもない ――人間の血管内を這い回るように設計された、イスラエル製の直径1ミリのロボットだ。 昆虫型のこの小さな装置は磁力で遠隔操作され、血管の中を移動す…
「お肌にいい」「関節の痛みが治まる」などと宣伝されているコラーゲンだが、 たんぱく質の一種で、ヒトでは全たんぱく質の約3割を占める。 皮膚や骨、腱、血管など体のほとんどにあり、臓器を形作ったり、細胞の足場になったりする。 コラーゲンの分子は、…
体にいいはずだと思われていた抗酸化サプリメント。 ところが最近、むしろ体の害になるかも知れないという報告が次々と出ている。 海外の研究によると、ビタミンAやE、ベータカロテンのサプリメントをとっていた人は、 そうでない人よりも死亡リスクが高か…
男子柔道日本代表が 「心眼トレ」で世界選手権(9月、ブラジル・リオデジャネイロ)でのメダル量産を狙う。 15日に神奈川県内で行われている合宿を公開。 斉藤仁監督(46)は午前中の練習で目隠しを着け視界をさえぎった中で打ち込みを行う珍練習を導入…
男性の「抜け毛」を加速させるたんぱく質を、 ライオン生物科学研究所のチームが見つけ、26日発表した。 男性ホルモンの作用でこのたんぱく質が過剰に働き、 毛根にある毛母細胞を不必要に「自殺」させるとみられる。 28日から富山市で開かれる日本薬学…
3月10日、通りに倒れた王さんは市民らの手により温嶺市第一人民病院に運ばれて来た。 だがしかし、その時彼の心臓はすでに止まっていた。 呼吸も停止し、瞳孔が開き、死亡の徴候が出ている。 当番の許国斌(シュー・グゥオビン)副主任は病院の医師を集め、 …