deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

活性酸素の事。

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体にいいはずだと思われていた抗酸化サプリメント。
ところが最近、むしろ体の害になるかも知れないという報告が次々と出ている。
海外の研究によると、ビタミンAやE、ベータカロテンのサプリメントをとっていた人は、
そうでない人よりも死亡リスクが高かったという。 

本当のところは、どうなのだろう。 

日本医科大の太田成男教授は
「一部の抗酸化サプリは、体に必要な活性酸素の働きまで打ち消してしまっているのではないか」
と推測する。
活性酸素は病気や老化をもたらす悪の元凶のように言われるが、
生命にとって欠かせない存在でもある。 

活性酸素は化学反応を起こしやすい酸素の仲間の総称で、たくさんの種類がある。
酸素に電子が一つ付いたスーパーオキシド、
それから生じる過酸化水素ヒドロキシルラジカルなどが代表的。
ただ、活性酸素の明確な定義はなく、どこまでを呼ぶか決まっていない。 

大阪市立大の井上正康教授は「酸素原子を持ち、反応性の高い化合物」と考える。
この定義だと、酸素とアミノ酸からつくられる一酸化窒素も含まれる。 

悪役と呼ばれるのは、DNAや細胞膜などを傷つけてしまうことがあるからだ。
この代表はヒドロキシルラジカルで、酸化力が強く、病気との関係も深いとみられている。 

一方、酸化力がヒドロキシルラジカルの100分の1ほどのスーパーオキシドは、
一酸化窒素とともに血圧を調整したり、免疫細胞の武器として外敵と戦ったりもしている。

抗がん剤の中には体内で活性酸素を発生させることで、
がん細胞を攻撃するタイプも開発されている。 

活性酸素は酸素を使ってエネルギーをつくるときにできる。
運動すると酸素が大量に必要になるので、活性酸素もたくさんできる。
そのため、「運動は体に悪い」と言われたことすらあるそうだ。 

実際には、適度な運動は長生きにつながるとされる。
最近では運動習慣があると、活性酸素を消し去る体の働きも高まるという説が有力だ。(田村建二) 
 
                              asahi.com 07/05/20

いや~、私も活性酸素って悪者だと思っていました。。
何事も善悪表裏一体、過ぎたるは及ばざるがごとし?