アサヒビールは4日、音響機器メーカーのTOAと共同で、 周波数が200ヘルツ~300ヘルツ以下の低周波騒音を10分の1以下に低減できる 低コストの新技術を開発したと発表した。 騒音の周波数の波と正反対(逆位相)の音を出して騒音を打ち消す ノイズキャンセル技術(騒音アクティブ制御技術)を応用した。 この技術は最近、デジタル携帯音楽プレーヤーやヘッドホンなどにも採用されている。 アサヒとTOAが低コスト製品を開発したことで、工場の“ノイキャン”が普及しそうだ。 モーターを使用する産業用機器から発生する低周波騒音は、 高周波騒音と違い防音壁を回避し、吸音材などで低減しにくい。 最近は、低周波騒音による不眠や頭痛など心理的・生理的な悪影響が指摘されており、 環境省を中心に対策への社会的関心も高まっている。 従来、工場内など広い空間で騒音を低減させるには、 騒音源の周囲全体から逆位相の音(制御音)を発生させなければならず、 1カ所の騒音源に対して周囲全体に合計で150万円以上の機器を設置しなければならなかった。 アサヒとTOAの新技術は、騒音の主成分を選択して消音する制御音を発生させるのが特徴。 騒音の周波数の微妙な変化に対応させた制御音を発生できる制御ソフトも開発した。 これにより、制御音発生スピーカーは騒音源1カ所に1台で済む、 騒音源1カ所当たりのコストを10分の1以下の10万円台に下げられるという。 アサヒビール単独で特許を1件、TOAと共同で特許を3件出願ずみだ。 アサヒビールはグループの工場でポンプ、送風機など産業機器を対象に実証実験を行い、 1、2年以内にTOAと共同で産業機器を使用する他社の工場を対象とした 騒音低減コンサルティング事業などに取り組む。 産業機器向けの実用化後数年以内に、新技術をさらにコンパクト化、低コスト化する計画で、 「冷蔵庫、洗濯機などモーターを使う家電への内蔵、自動車、船舶、 鉄道など交通分野への応用も可能だ」(木下宗茂執行役員R&D本部副本部長)とみている。 画像上:アサヒビールとTOAの低周波騒音低減装置試作機 FujiSankei Business i. 2007/6/5
いや~。今までの1/10のコストでノイキャンですか~。
本当にこの技術が進化して自動車や鉄道の騒音が軽減されたら凄いですよね~。
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