deahiro’s blog

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ブレンデッド・ウィングの無人実験機「X-48B」初飛行に成功の事。

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画像上は今月20日、
初飛行に成功したブレンデッド・ウィングの無人実験機「Boeing Blended Wing Body(BWB)」の
完成予想図。 

今回行われた飛行実験は、翼幅が7.3m、重量が226kgの実験機を使って
カリフォルニア州エドワード空軍基地内にあるNASAの
ドライデン・フライト・リサーチ・センターの滑走路から離陸し、
31分間の試験飛行に成功したというものとなる。
今回の飛行実験でこの実験機は高度高度7500フィート(約2500m)の上空まで到達するなど
初飛行としては申し分のない成功を収めた。 

この機体は空軍の援助の下で研究開発が行われているものとなるが、
ブレンデッド・ウィング機そのものに関しては軍用よりも商用旅客機での応用が
期待されているものともなる。 

ブレンデッド・ウィングは
機体の先頭から流れてくる気流に乱れが従来型機に比べて少ないのが大きな特徴となる。
エアロダイナミクスが優れているため、燃費効率が高い他、
従来型機に比べて騒音が大幅に削減できるという利点を持っている
。商用旅客機は、原油価格の上昇による輸送コストの増大に加えて、
2001年の同時多発テロ以降、特に大型旅客機を中心にして採算性が大きく悪化。
航空旅客会社が大型機からB787などのような中型機への移行を進めているのもこれが理由となる。 

こうしたブレンデッド・ウィングを商用旅客機に応用した場合、
小型自動車並みの燃費効率を持つ商用旅客機を開発することも可能といった
研究報告もでてきている。 

また、ブレンデッド・ウィングによるもう一つの効果が騒音の大幅な削減となる。
ブレンデッド・ウィングを用いた商用旅客機の研究を進めている
ケンブリッジ大学とMITの共同研究グループによると、
商用旅客機が離着陸時に大きな騒音を出す原因は、
フラップによって主翼の気流が強制的に下向きに変えられることによることだと述べている。 

ブレンデッド・ウィングはエアロダイナミクス的に最適化された機体のフォルムを持つため、
従来型機に比べて騒音なども大きく低減する見通しだ。 

この種の先端航空機の研究は
戦闘機などの次世代型の軍用機を開発を念頭に置いたものがほとんどなるが、
このBWBに関しては軍用機よりも商用旅客機への応用の方がメリットが高い、
少ない事例ともなりそうだ。 

画像下はNASAのラングレー・リサーチ・センターの風洞実験施設を用いた
機体の飛行実験の模様を写したもの。 

                        テクノバーン 2007/7/27 15:45

いや~。ブレンデッド・ウィングも開発が進んでいますね~。
従来の航空機の形状を打破できますかね~?