deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

50回目の飛行テストを終えたX-48Bの事。

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画像は今年の4月で50回目の初飛行試験を終えたNASAのブレンデッド・ウィング実験機「X-48B」。
見た目はフルスケールの実験機のようにも見えるが、
実際は下の画像にある通り、小型の無人航空機となる。
イメージ 2

ブレンデッド・ウィングは
機体の先頭から流れてくる気流に乱れが従来型機に比べて少ないのが大きな特徴となる。
エアロダイナミクスが優れているため、燃費効率が高い他、
従来型機に比べて騒音が大幅に削減できるという利点を持っている。

商用旅客機は、原油価格の上昇による輸送コストの増大に加えて、
2001年の同時多発テロ以降、特に大型旅客機を中心にして採算性が大きく悪化。
空旅客会社が大型機から B787などのような中型機への移行を進めているのもこれが理由となる。

また、ブレンデッド・ウィングによるもう一つの効果が騒音の大幅な削減となる。
ブレンデッド・ウィングを用いた商用旅客機の研究を進めている
ケンブリッジ大学とMITの共同研究グループによると、
商用旅客機が離着陸時に大きな騒音を出す原因は、
フラップによって主翼の気流が強制的に下向きに変えられることによることだと述べている。

ブレンデッド・ウィングはエアロダイナミクス的に最適化された機体のフォルムを持つため、
従来型機に比べて騒音なども大きく低減する見通しだ。

ただし、この機体のようにエンジンを機体の上部に設置した場合、
エンジンを取り外して行われるエンジンのメインテナンス作業は難しくなるという難点もあり、
実際にこのような機体が登場するのはまだかなり先のこととなりそうだ。

                   2009/7/10 15:48 テクノバーン

いや~。近い将来、旅客機の形状も大きく変わるかも?
同じ人数を輸送するなら、少ない燃料で飛行できる方がイイですしね。
当ブログでは、この記事以外にも『X-48B』の記事や、
ケンブリッジとMITが共同研究している機体の記事もありますが、
リンクするのがメンドクサイ。。