産業技術総合研究所(茨城県つくば市)のナノカーボン研究センターは11日、 ナノテクノロジーの中核素材、単層カーボンナノチューブ(SWNT、ナノは10億分の1) を高品質で量産ができる画期的な合成法を開発したと発表した。 従来の合成法では、純度が50%程度と低いため工業化には精製などの後処理が必要だったが、 新しい合成法では純度が97.5%以上に向上、構造欠陥も1割以下に低減した。 これにより後処理なしで高強度繊維の紡糸ができるなど工業材料として使いやすく、 医療や生物、化学など多くの分野で画期的な製品開発が促進されるという。 新しい合成法は、触媒や炭素剤原料をスプレーで霧状にして高温の加熱炉に入れて作る 直噴熱分解合成法(DIPS法)を改良し、原料の反応条件などを精密に制御した。 同センターの湯村守雄総括研究員は「早く産業界に提供したい」と意気込んでいる。 画像上:単層カーボンナノチューブで作った折り鶴 画像下:単層カーボンナノチューブで作った折鶴(右)はコピー用紙(左)と比べても軽い 【石塚孝志】毎日新聞 2006年5月12日 10時43分 (最終更新時間 5月12日 12時33分)
いや~紙より軽くて、鉄より強い材質ですね~。
ホンマに早く産業界に提供してほしいですね~。
ホンマに早く産業界に提供してほしいですね~。