視力を失った人の眼球に人工網膜チップを埋め込み、光を「見せる」ことに 大阪大医学系研究科の田野保雄教授、不二門尚(ふじかど・たかし)教授らのグループが成功した。 被験者が人工網膜で光を感じたのは国内では初めて。 16日、東京都で開かれる感覚器障害研究成果発表会で報告する。 グループは、網膜が損傷して視力が落ちた「網膜色素変性症」の患者2人の同意を得て 臨床試験を実施した。 眼球の裏にあって網膜を包んでいる強膜(厚さ約1ミリ)に、手術ですき間を作る技術を確立。 ここに、縦横3個ずつ計9個のプラチナ電極がついている3ミリ角の人工網膜チップを埋め込んだ。 そして、チップのそれぞれの電極に外部から電気を流すと、 網膜が光を感じたときと同じような電気信号が視神経に伝達され、「光」として感じた。 チップの電極は網膜や視神経に直接は触れていないが、 距離が近いため電気信号をやりとりできるという。 たとえば、縦に並ぶ3個だけに信号を流すと光は直線状に見え、 ものの形も判別できることがはっきりした。チップは試験後に取り出した。 グループは、2010年ごろの実用化を目指し、 眼鏡などにつけた小型カメラの画像信号を眼球裏のチップに伝えるシステムを開発する。 また、指の本数や字を見分けるためには、チップの電極を100個程度に増やす必要があるという。 人工網膜の研究は欧米が先行しているが、まだ実用的な装置はない。 田野教授は「実際に光が見えたというのは大きな一歩だ」という。 チップを出し入れできるので、応用した場合の使い勝手もいい。 人工網膜は、いまは有効な治療法がない重度の網膜色素変性症や、 20万~30万人の患者がいるとされる加齢黄斑変性などへの応用が期待されている。 2006年02月08日 asahi.com
人工網膜!まだまだ開発の段階ですが、今後の発展を期待しますね。
眼球の裏にすき間を作り..なんて聞くと、ガクガクブルブルですけどね。。。
眼球の裏にすき間を作り..なんて聞くと、ガクガクブルブルですけどね。。。
年をとっても人工網膜にすればOK!みたいな。