念じるだけでロボットが動く――
そんな技術の実現に向けた研究を大阪大学医学部の吉峰俊樹教授(脳神経外科)らが始める。
人の脳の表面に直接電極を置いて読み取った脳波で、
ロボットの義手などを制御する研究で、人を対象にするのは日本初。
事故や病気で体を動かせなくなった人の役に立つように、
リアルタイムの制御法を開発することが目標だ。
愛知県岡崎市で開かれたシンポジウムで16日発表した。
脳波は頭皮の上からでも測れるが、頭蓋骨(ずがいこつ)を通ると信号が弱まってしまう。
だが、脳表面に直接電極を置くには、開頭手術が必要となる。
そのため、てんかんなどの症状があり、検査のために手術をして、
シート状の電極を脳の表面に置く必要がある患者の中から、協力者を募る予定。
脳内部には刺さず、運動をつかさどる神経が集まる「中心溝」と呼ばれる領域で脳波をとる。
大阪大付属病院の倫理委員会に許可申請した。
吉峰教授と平田雅之助教は4人の患者の協力を得て、
指やひじなどを動かしたり、動かすことをイメージしたりしたときの脳波を記録。
国際電気通信基礎技術研究所と共同で分析した結果、
脳波だけから患者が体のどこを動かそうとしたのか、8割以上の精度で推定できた。
この解析データに基づいてロボットの義手などをコントロールする。
義手は、東京大学精密工学科の横井浩史准教授から借りた
asahi.com 2008年04月17日06時06分
そんな技術の実現に向けた研究を大阪大学医学部の吉峰俊樹教授(脳神経外科)らが始める。
人の脳の表面に直接電極を置いて読み取った脳波で、
ロボットの義手などを制御する研究で、人を対象にするのは日本初。
事故や病気で体を動かせなくなった人の役に立つように、
リアルタイムの制御法を開発することが目標だ。
愛知県岡崎市で開かれたシンポジウムで16日発表した。
脳波は頭皮の上からでも測れるが、頭蓋骨(ずがいこつ)を通ると信号が弱まってしまう。
だが、脳表面に直接電極を置くには、開頭手術が必要となる。
そのため、てんかんなどの症状があり、検査のために手術をして、
シート状の電極を脳の表面に置く必要がある患者の中から、協力者を募る予定。
脳内部には刺さず、運動をつかさどる神経が集まる「中心溝」と呼ばれる領域で脳波をとる。
大阪大付属病院の倫理委員会に許可申請した。
吉峰教授と平田雅之助教は4人の患者の協力を得て、
指やひじなどを動かしたり、動かすことをイメージしたりしたときの脳波を記録。
国際電気通信基礎技術研究所と共同で分析した結果、
脳波だけから患者が体のどこを動かそうとしたのか、8割以上の精度で推定できた。
この解析データに基づいてロボットの義手などをコントロールする。
義手は、東京大学精密工学科の横井浩史准教授から借りた
asahi.com 2008年04月17日06時06分