道産の人工衛星開発を進めている株式会社北海道衛星は、 衛星開発に使う技術の一部を応用して葉もの野菜用の小型鮮度測定機を世界で初めて開発した。 近く製造を始め、五月から中国に出荷する。 野菜に光を当てて反射光を測り、鮮度を数値化する仕組み。 中国では野菜の流通過程で商品管理のために使う予定といい、 同社は「他の食糧輸出国への販路拡大も」と期待している。 同社は衛星で地表の日光の反射の状態(スペクトル)を測定し、 植生や土壌の状態を分析、農業などに生かす技術を開発中。 このノウハウを生かし昨年夏、鮮度測定機の試作品を開発した。 葉もの野菜では、時間がたつほど細胞内の葉緑素が化学変化を起こして光の吸収が弱まり、 反射が強くなる。測定機はこの性質を利用して、 野菜の反射光を測定し、鮮度を0から99までの数字で示す。 試作品は半導体を使った光源、反射光を受けるレンズとセンサー、 演算回路、単三電池二本などを組み合わせた簡単な構造で、外観は懐中電灯に似ており、 重さも数百グラムと軽量だ。製造は外注して国内と中国の両方で行い、 製品はいったん大樹町に集約、箱詰めをして出荷する。 「ノートパソコン程度の価格設定」を検討中だ。 測定機は白菜、キャベツ、チンゲンサイなど三十五種類の葉もの野菜に対応できる。 他の生鮮食品もデータがあれば応用でき、 現在、ナスなど実の野菜、果実、肉や魚のデータ分析を進めている。 同社は道内や国内で売り込みを図ったが、現在のところ注文はないという。 一方、昨年十月に北京での展示会に試作品を出品したところ、 食品流通に関連する中国国内や多国籍企業の三社から引き合いがあり、 これまでに二万六千台を受注した。 農産物の輸出も活発な中国では、流通段階での鮮度管理の必要性がより高いことが、 関心を呼んだ背景とみられる。 佐鳥社長は 「中国だけで少なくとも七十億円程度の市場規模がある。得た利益は衛星開発の経費に充てたい」 と話している。 写真:懐中電灯に似た野菜鮮度測定機の試作品模型。 ボタンを押すと光が出てセンサーで反射光を測定する。 2006/02/06 07:17 北海道新聞
この機械って絶対にもっと需要あると思いますよ~。
宣伝不足なんじゃないかな~。
もっともっと小型化されて主婦が持ち歩くようになったりして...
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