東京・大手町の高層ビルの地下2階に人材派遣大手のパソナが作った農場で11日、 稲刈り式が行われ、竹中平蔵総務相が参加して、地下での農作業に汗を流した。 地下農場は、若者や中高年の就農を支援する狙いで、 大手銀行の金庫だった空間を水田や野菜の栽培棚に改修した。 発光ダイオード(LED)や太陽光に近いランプなど、 農作物に応じて光源を使い分け、野菜など約20種の作物を栽培している。 竹中総務相は昨年2月、地下農場の開設時に苗を植え、 今回は高さ80センチほどに育った稲穂を前に「感動した」。 ただ、2月に植えた苗は夏に枯れてしまい、 この日刈った稲は昨夏に別の人が植え直したものだと知らされ、 「(郵政法案が)一度廃案になって総選挙になったのと似ているな」と話していた。【三沢耕平】 (毎日新聞) - 1月12日10時11分更新