LED(発光ダイオード)の光だけを受けて、試験管の中で育つバラやトレニア――。 世話いらずで場所もとらず、気軽に花を楽しめる装置を、 自動車用照明器具メーカーのスタンレー電気と東海大の研究チームが開発した。 これまでの試験では9割以上の開花率で、来春をめどに商品化する予定だ。 LEDの青い光が開花を促進する特性を利用。 赤と緑の光との組み合わせや、窒素やリンなどの配合比率を調節した培地を工夫し、 開花に最適な条件を5年あまりかけて突き止めた。 直射日光など強い光に当てると、バランスが崩れて開花しないという。 開発に携わった東海大理学部の森康裕非常勤講師(光環境調節工学)は 「インテリアとして使えるほか、開花のメカニズムを探る実験の道具としても役立つのではないか」 と話す。 画像:試験管の中で育つトレニア=東京都目黒区で asahi.com 2007年12月08日13時57分