電照菊の温室が広がる愛知県田原市に、赤と青色の温室が登場した。
特定の色の光を放つ発光ダイオード(LED)で、植物の生育を調整したり、
病害虫を防いだりする効果がある。消費電力が低く環境に優しいのも特徴だ。
導入しているのは、
同市保美町の農事組合法人「アツミ・シーサイド・フローラル」と、その契約農家約20軒。
赤色は菊の温室に月々1個100円のリースで計約1万2千球を取り付けた。
菊は光が当たる時間が長いと開花が抑制される。
赤色だと効率が高まり、出荷時期を調整しやすい。
トマトやイチゴに使うと、光合成を促し甘みが増す。
青色には光合成促進効果のほか、殺菌作用があると言われている。
このほか、黄色はガ類の行動を抑える効果が期待できるといい、
「防蛾(ぼうが)灯」として、すでに実用化されている。
JA愛知みなみによると、同市の菊生産農家は約1千軒。
出荷量は年間約3億本で全国一。電照栽培では主に白熱電球が使われている。
LEDは白熱電球より消費電力が15分の1、寿命も20~30倍長い。
白熱電球に比べて単価は約30倍だが、
青山社長は
「長期的には経費節約になり、二酸化炭素の削減にもつながるのでは」。
県農業総合試験場の大石一史さんも
「農協や生産農家の関心は高くなっている。
大量生産などでコストが下がれば普及する可能性はある」
と話す。
経済産業省は昨年、地球温暖化対策として、
12年までに白熱電球を生産中止するようメーカーに要請した。
農水省は今年度から5年計画で、
LEDによる各農作物への効果を研究するプロジェクトを立ち上げた。
asahi.com 2009年6月4日3時1分
特定の色の光を放つ発光ダイオード(LED)で、植物の生育を調整したり、
病害虫を防いだりする効果がある。消費電力が低く環境に優しいのも特徴だ。
導入しているのは、
同市保美町の農事組合法人「アツミ・シーサイド・フローラル」と、その契約農家約20軒。
赤色は菊の温室に月々1個100円のリースで計約1万2千球を取り付けた。
菊は光が当たる時間が長いと開花が抑制される。
赤色だと効率が高まり、出荷時期を調整しやすい。
トマトやイチゴに使うと、光合成を促し甘みが増す。
青色には光合成促進効果のほか、殺菌作用があると言われている。
このほか、黄色はガ類の行動を抑える効果が期待できるといい、
「防蛾(ぼうが)灯」として、すでに実用化されている。
JA愛知みなみによると、同市の菊生産農家は約1千軒。
出荷量は年間約3億本で全国一。電照栽培では主に白熱電球が使われている。
LEDは白熱電球より消費電力が15分の1、寿命も20~30倍長い。
白熱電球に比べて単価は約30倍だが、
青山社長は
「長期的には経費節約になり、二酸化炭素の削減にもつながるのでは」。
県農業総合試験場の大石一史さんも
「農協や生産農家の関心は高くなっている。
大量生産などでコストが下がれば普及する可能性はある」
と話す。
経済産業省は昨年、地球温暖化対策として、
12年までに白熱電球を生産中止するようメーカーに要請した。
農水省は今年度から5年計画で、
LEDによる各農作物への効果を研究するプロジェクトを立ち上げた。
asahi.com 2009年6月4日3時1分