NASAの著名な研究者であったD.ケスラー博士が唱えた理論であり、警鐘。 デブリ同士が衝突して破片が生成されると、デブリクラウド(デブリの雲)が発生して、 衝突確率が1桁上がる。そうすると、ますます衝突事象が起きやすくなり、 それで更に発生したクラウドで更に確率が上がり衝突が連鎖的に発生して、 ロケットをどの時間、どの方向に打ち上げても、 デブリに遮られて、宇宙開発が最後にはできなくなってしまうという。。 つまり地球はデブリの幕に包まれて宇宙と断絶してしまうという破滅的な理論。 デブリがデブリを生むという現象は既に起きており、 フランスの人工衛星セリーヌは、1996年にデブリと衝突し、姿勢安定用ブームをもぎ取られた。 ぶつかったデブリは1986年に打ち上げられたヨーロッパのアリアンロケットの破片という事が 分かっており、デブリが新たなデブリを作った事になる。 ゆっくりとではあるが、もう既にケスラー・シンドロームは始まっているのかもしれない。 2075年宇宙への挑戦 プラネテス公式ガイドブックより
宇宙でゴミを拾い集める仕事って、実際そんなにロマンのあるものじゃないでしょう。。。