ネバダ州バトル・マウンテンで毎年開催されている 『ワールド・ヒューマン・パワード・スピード・チャレンジ』(WHPSC)のファン達は、 『ツール・ド・フランス』出場選手の最新鋭の装備でさえ古臭いと感じている。 人力駆動車(HPV)で時速130キロ超を記録するには、軽量フレームと極上の車輪だけでは不十分だ。 これまでに開発されたHPVで最速のものは、しかるべき「パイロット」が乗って初めて威力を発揮する。脚力の強さに加えて、弾丸型の車体(写真)にうまく収まる小柄な体と、精神面での持久力が求められる。 HPVレースで記録を持つ、カナダのサム・ウィッティンガム氏は、 「われわれが毎年バトル・マウンテンで経験しているような高速では、『闘争・逃走反応』 [戦うか逃げるかという切迫した場面での生理的な反応]が起こる。だから、装備に絶対の信頼を置き、 たとえマッハ3でもバラバラになったりしないと100%信じていなければならない」と語る。 人力での最速記録を目指して競う設計者、組立工、レーサーたちは、 風洞実験(写真)を行なって設計した車体、頑丈なカーボンファイバー製モノコック構造のシャシー、 ビデオカメラによる誘導システム、コンピューター補助のステアリングなどを採用している。 さまざまな技術的側面のうちどれか1つを向上させただけで、 身体能力の大きな差を克服しうるのもまた事実だ。 特定のレーサーについて言えば、丸々1シーズンのトレーニングの成果よりも、 細部にいくつか技術的な修正を加えた効果のほうがよほど大きい」とウィーバー氏。 ほんの数年前の2000年には、最速記録でも時速110キロ台だった。 最近になってスピードが一足跳びに伸びた要因の1つは、 「層流」についての空気力学的な理解が深まったことだ。 層流とは、流体力学の用語で、空気が互いに干渉しない平行な層となって流れている状態を指す。 この層流を作り出す車体の設計は、適切なコンピューターソフトなしにはまず不可能だ。 「よく似た2つの車体でも、1つは層流を生み出す形で、もう1つはそうでないとすれば、 層流を生む車体のほうは空気抵抗が3分の1で済む。この差は途方もなく大きい」 と、ウィーバー氏は説明した。 HOT WIRED JAPAN 記事抜粋
いや~。人力だけで130キロ!
私は130キロなんて車でも、
次男坊が生まれた時に仕事場から病院に駆けつける時に出したくらいです。(笑)
私は130キロなんて車でも、
次男坊が生まれた時に仕事場から病院に駆けつける時に出したくらいです。(笑)