子供が遊ぶと、きれいな地下水がくみ上げられる――。
遊具と連動させた給水ポンプがアフリカに広がってきた。
水くみの重労働から母親らを解放し、貧困解消にもつながる、と期待が高まっている。
アフリカ 水くみから母親解放
公共水道のない南アフリカ北東部モレテレ村の小学校。
休み時間の子供たちが、メリーゴーラウンドのような回転遊具に夢中になっていた。
蛇口からあふれ出る水を飲んでいたフランス・マタボエ君(11)は
「氷のように冷たい水だよ」と声を弾ませる。
遊具の名は「プレー・ポンプ」。
回転させると地中でシリンダーが動き、地下40メートルの水を吸い上げ、
地上のタンク(2500リットル)にためる。
毎分16回転で1時間回せば、1400リットルの水が得られる計算で、使用電力はゼロ。
約2500人が暮らす集落にも開放され、地域のオアシスとなっている。
「知人のポンプ技師が元気に遊ぶ子供の姿から、ひらめいた」。
普及を図るヨハネスブルクのNGO「ラウンドアバウト・ウオーター・ソリューション」の
トレバー・フィールド理事が、1号機を開発した1994年当時を振り返る。
住民負担はない。約1万4000ドル(約123万円)の設置費は寄付で賄う。
修理などの維持費は貯水タンクに張りつけた広告の収益をあてる。
世界銀行からの約17万ドル(約1500万円)の拠出や、
米国の歌手ビヨンセさんら著名人の寄付も集まり、
これまでに南ア、マラウイ、ザンビアなど南部アフリカを中心に約1500基を導入。
干ばつに悩むエチオピアやケニアなど、東アフリカでも設置が検討されている。
ポンプができた農村部では、何時間もかけて川や沼まで水くみに歩いた女性の負担が解消され、
衛生的な水の飲用で病気も減ったという。
寄付を広く募るため、先進国の遊園地に置く構想も持つフィールドさんは、
「プレー・ポンプを世界中に広め、貧困救済に貢献したい」と意気込んでいる。
(2009年12月7日 読売新聞)
遊具と連動させた給水ポンプがアフリカに広がってきた。
水くみの重労働から母親らを解放し、貧困解消にもつながる、と期待が高まっている。
アフリカ 水くみから母親解放
公共水道のない南アフリカ北東部モレテレ村の小学校。
休み時間の子供たちが、メリーゴーラウンドのような回転遊具に夢中になっていた。
蛇口からあふれ出る水を飲んでいたフランス・マタボエ君(11)は
「氷のように冷たい水だよ」と声を弾ませる。
遊具の名は「プレー・ポンプ」。
回転させると地中でシリンダーが動き、地下40メートルの水を吸い上げ、
地上のタンク(2500リットル)にためる。
毎分16回転で1時間回せば、1400リットルの水が得られる計算で、使用電力はゼロ。
約2500人が暮らす集落にも開放され、地域のオアシスとなっている。
「知人のポンプ技師が元気に遊ぶ子供の姿から、ひらめいた」。
普及を図るヨハネスブルクのNGO「ラウンドアバウト・ウオーター・ソリューション」の
トレバー・フィールド理事が、1号機を開発した1994年当時を振り返る。
住民負担はない。約1万4000ドル(約123万円)の設置費は寄付で賄う。
修理などの維持費は貯水タンクに張りつけた広告の収益をあてる。
世界銀行からの約17万ドル(約1500万円)の拠出や、
米国の歌手ビヨンセさんら著名人の寄付も集まり、
これまでに南ア、マラウイ、ザンビアなど南部アフリカを中心に約1500基を導入。
干ばつに悩むエチオピアやケニアなど、東アフリカでも設置が検討されている。
ポンプができた農村部では、何時間もかけて川や沼まで水くみに歩いた女性の負担が解消され、
衛生的な水の飲用で病気も減ったという。
寄付を広く募るため、先進国の遊園地に置く構想も持つフィールドさんは、
「プレー・ポンプを世界中に広め、貧困救済に貢献したい」と意気込んでいる。
(2009年12月7日 読売新聞)
いや~。プレー・ポンプ!
↓以前、書いた記事はコチラです。画像もタクサンあります。
↓以前、書いた記事はコチラです。画像もタクサンあります。
世界はマダマダ貧困なんですね。