米ネバダ州の航空機ベンチャー「Hunt Aviation(ハント・アビエーション)」社が これまでの航空機とは全く異なる方式で飛行する飛行機の開発を進めている。 ハント社が「重力飛行機」と呼ぶ、その飛行機は ヘリウムガスを使った飛行船と翼を利用した浮力を利用した 飛行機のハイブリッド型の航空機となるが、 その飛行原理はこれまでの航空機のものとはかなり異なっている。 ハント社の創業者のロバート・ハント博士の理論はヘリウムガスの浮力を利用して機体を浮上させて、 ヘリウムが浮力の限界点となる高高度の成層圏まで急速に浮上すると同時に この時に生じる浮力のベクトルを利用して推進。 高高度にまで達すると今度は、ヘリウムを抜いて重力の力を利用して推進するというものとなる。 高高度まで達したら坂道を転げ落ちるかのように重力を利用して推進することから ハント博士はこの航空機の原理を「重力飛行機」と名付けた。 上昇、下降の際には推進力に弾みを付けるために 更に圧縮空気を利用した推進器も併用するとしている。 ハント博士によると、この重力飛行機の原理はもちろん燃料をまったくゼロにすることはできないが、 これまでのジェットエンジンを利用した航空機などと比べると 重力そのものを推進力に使うことができるために 燃費効率を飛躍的に向上させることができるという。 また、燃料を使って飛行をしている訳でないため、 燃料系やジェットエンジンなどに航空機事故の発生の確率も抑えることができる他、 ジェットエンジンに起因する騒音などもないため、環境に優しい飛行機だとしている。 画像はハント社が公開した重力飛行機の概念図。浮上中は両翼の開いて飛行。 成層圏まで達したら翼を畳んで滑降することで推力を得る。 【テクノバーン】(2006/8/11 15:26)
ただ、それでも今の飛行機と比較すると、とてもエコロジーとは理解できますね~。