写真(上)に写っている非常に風変わりな飛行機は米空軍のプロテウス。 機体の下に搭載されているのは米軍が研究開発中のMP-RTIPレーダー。 この機体は天才的航空機設計家のバート・ルタン氏が設計したもので、 同系機には民間宇宙ロケット「スペース・シップワン」の打ち上げ用母船 「ホワイト・ナイト」(写真下)がある。 ホワイト・ナイトとプロテウスは基本設計が同一となっており、 搭載するペイロード(貨物)に合わせて機体の長さなどを自由に変更できるという特長を持っている。 こういった機体の場合、米連邦航空局(FAA)の認可を得ることは非常に困難であり、 FAAの認可を受けた機体の中では最も革新的なものの一つだ。 ルタン氏が設計した飛行機は、他に、1986年に無着陸・無給油世界一周を達成したボイジャーや 史上初の民間による再利用可能ロケット、スペースシップワンなどがある。 両方とも米ワシントンDCにあるスミソニアン博物館に歴史的飛行機としてライト兄弟のフライヤー号や リンドバーグのスピリット・オブ・セントルイス号などと一緒に常設展示されている。 ライト兄弟が飛行機の飛行に成功してから103年が経過している。 その1世紀に及ぶ航空機の歴史のなかでもルタン氏は間違いなく5本の指に入る天才だ。 【テクノバーン】(2006/12/20 19:40)
いや~。飛行機っていう既存のイメージを破ってくれる飛行機ですね~。