【旭川】天ぷら油などの廃食用油を回収し、 トラック燃料に転換するバイオディーゼル燃料(BDF)の本格プラントが、 旭川市東鷹栖でこのほど着工した。 氷点下四五度でも使える耐寒製品を開発したペカルト化成(旭川、篠原泰則社長)が 国の補助を受けて手掛ける。月産約七万リットルの能力を誇り、 廃食用油対象では国内でも最大級という。 経済産業省が十一月に認定した新エネルギー事業者支援対策で、全国五十四件(道内四件)の一つ。 補助額は三千万円。同社は廃食用油を回収してせっけん製造を長年手掛け、 五年前にBDFの実験プラントを設けた。 今春、氷点下四五度でも固まらず、真冬の旭川でも軽油の代わりに使えるBDFを開発した。 新工場は鉄骨平屋二百三十平方メートルで、二千二百平方メートルの敷地に建設。 精製装置のほか、品質管理のための自動分析器を備える。 事業費は一億二千万円、稼働は来年三月の予定だ。 原料となる廃食用油は、食品工場や飲食店から収集するほか、 旭川市からモデル町内会約三千戸分の回収を受託。同市は新年度から回収対象を全市に広げ、 ガソリンスタンドなどを収集拠点とする新方式を検討している。 篠原社長は 「製造能力は試験プラントの約三十倍で、100%軽油の代替となる燃料を量産する態勢が整った。 回収システムを構築し、廃食用油リサイクルを進めたい」と話している。 <画像:BDFの試験プラントと篠原社長>
いや~。BDF。うちも天ぷら油を引き取りに来てくれて構いませんよ~。