deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

夢から覚めた現実的未来都市の事。

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これから未来に向けて、都市はどのような姿になっていくのでしょうか。。。
多くの人が漠然とイメージする未来の都市と言えば、天を突くような超高層ビルに、
空中を行き交う空飛ぶ乗用車、チューブの中を走る鉄道など、
SF小説か未来を舞台にしたハリウッド映画にでも出てくるような都市を
イメージする人が多いのではないでしょうか。

しかし地球環境のことや持続可能な社会、エネルギー問題などが言われるようになってきた昨今、
科学が進歩して空を飛ぶクルマが技術的に可能になっても、必ずしも普及するとは限りません。
むしろ、現在より省エネルギーで地球環境に優しくエコロジーな都市が
現実のものとなっていきそうにも思えます。

そう考えると、一見、退歩したようにも見えますが、
今より自転車が見直され、未来の都市交通の主役となっても不思議ではありません。
アメリカはコロラド州にあるバイシクル・トランスポーテーション・システム社は、
さらに一歩現実へと踏み込んでいます。

同社は、交通や輸送の未来を担うのは自転車輸送システムだと主張しています。
パース図のような自転車専用の高架道路による自転車交通網を提案しており、
その技術的な特許まで取得しているようです。
Transglide 2000と名づけられたこのシステムは、パッと見た限りでは、
ただの、ちょっと小奇麗な屋根つきの遊歩道のようにも見えますが、これが未来の交通システムです。
基本的には自転車専用の高架道路で、相互方向に分離された筒状の通路内に風が流されています。

これによって実現するのは、路面電車やバス、そしてクルマよりも結果として速い移動速度、
低いコストで鉄道並みの大量の輸送能力です。
初期投資としての建設コストや維持運営経費が圧倒的に安く、
継続的な助成金も不要で大きな利益を生み出すと提案しています。
当然環境にも優しく、高度なテクノロジーの開発や実現を待つ必要もありません。

このシステムは、走行レーン内に追い風を起こすことによって
走行抵抗の90パーセントの効率アップを実現し、
快適な乗り心地を提供すると共に平均時速40キロメートルでの移動を可能にするそうです。

TransGlide 2000の小さなサイズと単純なデザインからは、
想像できないようなパフォーマンスです。
もちろんシステムは自動化されて一箇所でコントロールされ、
人件費をはじめとする営業経費を下げるためにモニターで完全に監視されます。

既存の道路に併設して輸送能力を増やすことも可能にしますし、
都市交通としても経済的かつ公害が少ないので住民も受け入れやすく、
便利で最も健康によい輸送機関と言えます。他の輸送システムより支える重量が小さいのも、
建設コストやスペース的に有利でしょう。

未来都市の風景としては地味です。
SF小説やハリウッド映画には出てこないかも知れませんが、
都市の未来は、案外こんな形にあるのかも知れません。


自転車未来社会・・・すごいリアリティーがあると思います。。。