サンフランシスコとサンノゼを結ぶCaltrain。 発車時刻が迫ると、そのサンフランシスコ駅に自転車に乗った乗客が大勢現れた。 彼らは駅舎前で自転車を降りると、軽やかに愛車を押して 停車している車輌に続々と乗り込んでいく。 このCaltrainには自転車専用の車輌が連結されているのだ。 Caltrainは日本製の2階建て車輌を採用している。 そのうちの自転車専用車輌は、1階が自転車を停めるスペースとわずかな対面座席で構成され 2階は全て乗客用座席となっている。自転車の持ち込みは無料だ。 乗車しながら観察していると、 各駅でヘルメットを被ったサイクリストが自転車と共に乗り込んでくる。 ロードーレーサー、クロスバイク、MTB、小径車、リカンベント、ピストと車種は様々だ。 ほとんどは通勤・通学や買い物など移動の手段として利用している人だが、 中にはスポーツとしてのサイクリングやMTBのトレイルライドの「足」として使っているようだ 利用者には、拠点と拠点の移動は電車を利用して、 そこからは自分の足で自転車を漕いでいく、というスタイルが確立しているように見受けられた。 日本でも、このように折り畳まずに自転車を持ち込める 「サイクルトレイン」を実施しているところもあるが、その多くは地方都市だ。 観光促進や利用促進のための苦肉の策として行われ、 「実験」と位置づけているところが多い。 しかし本当にサイクルトレインを必要としているのは都市部であろう。 LRT(Light Rail Transit)が各地で脚光を浴びている。 しかしLRTの新規敷設にはコストや工事、法令の問題が多いと聞く。 そこで既存の路線をこのようなサイクルトレインに仕立てるというのはどうだろう。 主要道路で自転車専用レーンをしっかりと整備し、 都市間を結ぶ路線でサイクルトレインを実現できれば、 LRTと同様に交通渋滞や環境の悪化に少しでも歯止めを掛けられるに違いない。 また都市空洞化の歯止めにもなるのではないかと思う。 画像上:Caltrain 画像下:日本 上毛電鉄 2006年9月4日 トレンディネット
電車に載せやすそうな、
コンパクトな16インチサイズの折り畳み自転車も沢山販売されていますからね~。
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