手首のような構造をした胸びれを持つ新種の魚類化石を、米シカゴ大などの研究チームが
カナダ北極圏にある島の約3億8000万年前の地層(古生代デボン紀後期)から見つけ、
6日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。
4本足の両生類へ進化する直前の魚類とみられ、
研究チームは「魚類と両生類をつなぐ『失われた輪』を埋める発見だ」と分析している。
化石はシーラカンスや肺魚の仲間とみられ、推定体長は最大で約2・7メートル。
うろこや頭骨の特徴から魚類に分類されたが、胸びれには4足動物の手首のような関節があり、
首のようなくびれもあった。
両生類のように、頭から胴体にかけては平たく、目が中央に寄って上を向いていた。
米ペンシルベニア州の約3億7000万年前の地層から
「最古の腕」を持つ両生類の祖先の化石が見つかっているが、今回はそれよりも古い。
真鍋真・国立博物館主任研究官は
「4足動物だけが持つと考えられていた手の特徴が、
魚類の段階から進化していたことを示す興味深い化石で、
『最古の手』と位置づけられるかもしれない」と話している。
【永山悦子】 毎日新聞 2006年4月6日 3時00分
2.7メートルって結構デカイ魚ですよ。。実在したら怖い・・・
ミッシング・リンクの一つが発見されたと言っていいのでしょうか?
生物の進化の謎が解明される手掛かりになるのでしょうか?