ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を全国に約300店展開する「アレフ」。
このうち北海道内の約40店分の食材を製造する北海道工場は、
「エネルギーの地産地消」で知られ、2007年2月の稼働以来、視察が絶えない。
エネルギーを地元で作って地元で使う。
その循環システムの主役は、道内の風倒木や建築廃材を砕いて圧縮し直した「木質ペレット」と、
食材の製造過程で出る生ゴミなどを原料にした「バイオガス」だ。
どちらも地下から掘り出した化石燃料と違い、
燃焼時に出るCO2は過去に大気中から取り込んだものだから「CO2排出ゼロ」とみなされる。
同社の島貫久雄・環境事業部長は
「排出削減だけでなく、
灯油価格が1リットル80円を超えればコストも灯油を使うより割安になる」
と語る。
木質ペレットは工場内のサイロに保管。
ボイラーで1日約500キロ・グラムを燃やし、ハンバーグソースなどを製造する際の熱源に使う
バイオガスのもとになるのは、
工場で排出される野菜かすなど1日に約500キロ・グラムの生ゴミ。
これを配送車で15分ほどの距離にある牧場に運び、
牧場内のバイオガス精製設備で牛ふんと混ぜて発酵させる。
発生したガスはボンベに詰め、再び工場へ。
生ゴミを加えると、牛ふんだけのバイオガスよりエネルギー量が約5倍になるという。
この仕組みによって工場は「生ゴミ排出ゼロ」も実現している。
生ゴミを運ぶ配送車の燃料は店で客から集めた廃食用油をバイオディーゼル燃料に再利用して賄う。
こうした対策を取ることで、灯油や重油を使った場合に比べ、
CO2排出量を半分以下に抑えている計算という。
同社は、売上高あたりのCO2排出量を、2020年に2000年比で半減させる目標を掲げる。
「高い目標と言われるが、北海道工場ではすでに達成しており十分、実現可能」。
島貫部長はそう強調している。
(2009年10月26日 読売新聞)
このうち北海道内の約40店分の食材を製造する北海道工場は、
「エネルギーの地産地消」で知られ、2007年2月の稼働以来、視察が絶えない。
エネルギーを地元で作って地元で使う。
その循環システムの主役は、道内の風倒木や建築廃材を砕いて圧縮し直した「木質ペレット」と、
食材の製造過程で出る生ゴミなどを原料にした「バイオガス」だ。
どちらも地下から掘り出した化石燃料と違い、
燃焼時に出るCO2は過去に大気中から取り込んだものだから「CO2排出ゼロ」とみなされる。
同社の島貫久雄・環境事業部長は
「排出削減だけでなく、
灯油価格が1リットル80円を超えればコストも灯油を使うより割安になる」
と語る。
木質ペレットは工場内のサイロに保管。
ボイラーで1日約500キロ・グラムを燃やし、ハンバーグソースなどを製造する際の熱源に使う
バイオガスのもとになるのは、
工場で排出される野菜かすなど1日に約500キロ・グラムの生ゴミ。
これを配送車で15分ほどの距離にある牧場に運び、
牧場内のバイオガス精製設備で牛ふんと混ぜて発酵させる。
発生したガスはボンベに詰め、再び工場へ。
生ゴミを加えると、牛ふんだけのバイオガスよりエネルギー量が約5倍になるという。
この仕組みによって工場は「生ゴミ排出ゼロ」も実現している。
生ゴミを運ぶ配送車の燃料は店で客から集めた廃食用油をバイオディーゼル燃料に再利用して賄う。
こうした対策を取ることで、灯油や重油を使った場合に比べ、
CO2排出量を半分以下に抑えている計算という。
同社は、売上高あたりのCO2排出量を、2020年に2000年比で半減させる目標を掲げる。
「高い目標と言われるが、北海道工場ではすでに達成しており十分、実現可能」。
島貫部長はそう強調している。
(2009年10月26日 読売新聞)