神戸市東灘区にある「こうべバイオガスステーション」。
市営バスや事業用トラックが立ち寄ると、
ガソリンスタンドと同じように車に燃料を入れるためのノズルが差し込まれる。
充填されるのは、隣接する同市の下水処理場の下水汚泥から生み出されたバイオガスだ。
「(天然ガス車の燃料となる)天然ガスに比べ、出力や燃費は劣らず、
排ガス中のCO2や窒素酸化物も少ない」。
同市と共同でガス精製プラントを開発した神鋼環境ソリューションの
松本勝生・汚泥処理室課長がメリットを強調する。
この下水処理場では約9万世帯分の下水を処理しており、
1日約1000トンの下水汚泥が生じる。
汚泥は発酵処理で固形化して焼却されるが、その過程でガスが発生する。
その成分はメタン6割、CO24割。
このガスの半分は場内のボイラー燃料に使っていたが、残り半分は使い道がないため焼却していた。
同市と同社は2004年から、
汚泥から出るガスを車の燃料に使えるようメタン濃度を高める研究を続け、
そこで開発されたのが高さ14メートルの「吸収塔」。
水がCO2を吸収しやすい性質に着目し、
メタンとCO2の混合ガスを塔内に入れて上から水を落とすと、
落下までに水がCO2を吸収する。
内部の圧力を高めると吸収率が上がり、メタン濃度は97%に達する。
08年4月に稼働したプラントの精製量は1日最大5000立方メートル。
ボイラーなどにも使うため、ステーションに供給するのは多くても約2000立方メートルだが、
バス約40台を満タンにする。
地底から掘り出した化石燃料を燃やすのと違い、
バイオガスは地上にあるものの循環に過ぎず、CO2排出はゼロとみなされる。
ただ、下水処理の過程で電気を使うため、トータルでは約7割減と計算している。
松本課長によると、下水から出るメタンの有効利用を検討する自治体は多いが、
車の燃料に使う例はここぐらいだという。
「生ゴミをメタン発酵させる施設にも応用できる。循環型社会を象徴するプラントなんです」
(2009年10月12日 読売新聞)
市営バスや事業用トラックが立ち寄ると、
ガソリンスタンドと同じように車に燃料を入れるためのノズルが差し込まれる。
充填されるのは、隣接する同市の下水処理場の下水汚泥から生み出されたバイオガスだ。
「(天然ガス車の燃料となる)天然ガスに比べ、出力や燃費は劣らず、
排ガス中のCO2や窒素酸化物も少ない」。
同市と共同でガス精製プラントを開発した神鋼環境ソリューションの
松本勝生・汚泥処理室課長がメリットを強調する。
この下水処理場では約9万世帯分の下水を処理しており、
1日約1000トンの下水汚泥が生じる。
汚泥は発酵処理で固形化して焼却されるが、その過程でガスが発生する。
その成分はメタン6割、CO24割。
このガスの半分は場内のボイラー燃料に使っていたが、残り半分は使い道がないため焼却していた。
同市と同社は2004年から、
汚泥から出るガスを車の燃料に使えるようメタン濃度を高める研究を続け、
そこで開発されたのが高さ14メートルの「吸収塔」。
水がCO2を吸収しやすい性質に着目し、
メタンとCO2の混合ガスを塔内に入れて上から水を落とすと、
落下までに水がCO2を吸収する。
内部の圧力を高めると吸収率が上がり、メタン濃度は97%に達する。
08年4月に稼働したプラントの精製量は1日最大5000立方メートル。
ボイラーなどにも使うため、ステーションに供給するのは多くても約2000立方メートルだが、
バス約40台を満タンにする。
地底から掘り出した化石燃料を燃やすのと違い、
バイオガスは地上にあるものの循環に過ぎず、CO2排出はゼロとみなされる。
ただ、下水処理の過程で電気を使うため、トータルでは約7割減と計算している。
松本課長によると、下水から出るメタンの有効利用を検討する自治体は多いが、
車の燃料に使う例はここぐらいだという。
「生ゴミをメタン発酵させる施設にも応用できる。循環型社会を象徴するプラントなんです」
(2009年10月12日 読売新聞)
いや~。これはスゴイ!!
下水って、エネルギーの元なんですね。
こういう施設が大都市周辺にたくさんあれば・・・。
下水って、エネルギーの元なんですね。
こういう施設が大都市周辺にたくさんあれば・・・。