気象庁気象研究所が来夏、 航空機から雨の「種」をまいて雨を降らせる人工降雨の実験を、四国上空で計画している。 人工降雨には世界的な水不足が懸念される中で注目が集まっており、 “渇水県”香川でも実用化へ期待が高まりそうだ。 今回の実験では、航空機で高度500~1000メートルから吸湿性の高い微小塩類を散布したり、 7000メートル付近からドライアイスの粒を散布する方式を予定。 それぞれ、人工的に雨のもとを生成し、周りの水滴や水蒸気を取り込みながら次第に成長させて、 雨粒として地上に降らせる方法を試みる。 塩類は少量で、一度上昇気流に乗り希釈されるので、塩害の恐れはないという。 人工降雨は第2次世界大戦後まもなく、米国で研究が始まった。 米国、中国、タイなどでは、空中散布のほか地上からヨウ化銀を散布する方法で実用化している。 日本でも半世紀ほど前には電力会社の支援で盛んに研究されたが、 水力発電から火力発電に切り替わるとともに関心が薄まっていた。 同研究所は渇水対策として1990年代初めから本格的に研究。 冬に利根川上流で実験を重ね、雪なら理論的には約40%増やせる技術を得た。 夏の本格的な実験は、国内ではここ30年ほど実施されていないという。 物理気象研究部第1研究室の村上正隆室長は 「冬場の数値にどれだけ近付けるか。効果や採算性など課題はあるが、 願わくは渇水が頻発している香川の助けになれば」と話している。 2007/09/02 09:54 四国新聞
いや~。人工降雨ですか~。
環境に悪影響を与えずに人工的に雨を降らせる技術は、
日本のみならず世界で必要な技術でしょうね。
環境に悪影響を与えずに人工的に雨を降らせる技術は、
日本のみならず世界で必要な技術でしょうね。