日本の風力発電エリアでは風速平均4mの風が年に3分の1ほどの期間吹く。 それが洋上だと風速は約2倍となる。 デンマーク、ドイツ、英国など世界の風力発電先進国がこぞって洋上発電にシフトしている理由だ。 海上ウィンドファーム構想は、 海上にハチの巣状に浮かべた六角形のコンクリート構造物(一辺300m)の上に、 従来の3倍以上の風力を得る直径100mの超大型風レンズ風車を設置する。(画像上) 送電線は使わず、発電した電力で海水を電気分解して【水素】をつくり、それを船で陸上に運ぶ。 後は水素発電や燃料電池に使う。 風車、浮体などに使用する新素材SCF(セカンダリーカーボンファイバー)の耐用年数は なんと100年以上!これにより大幅なコストダウンが可能となる。 この浮体式の風力発電基地では原発1基分に相当する100万kW発電を超低コストでめざす。 海水を逆浸透膜で真水に変え、水素を生成・貯蔵する技術も活かされる。 新素材SCFは(1)風車本体(2)水素容器 (3)浮体 ―― のすべてに活用される。 日本最新の頭脳による「高強度素材」「効率的風車」「水素貯蔵」など 先端技術が結集した夢のプロジェクトだ。資金の目途がつけば7~10年で実用化可能だ。 「さらに…」と驚くべきアイデアも教えてくれた。 「径600mくらいの六角構造の内側は静水域。ここを養殖池として使う。 コンクリート浮体の底に丸窓を開けて、そこから発光ダイオードで光を当て、 餌になる有用プランクトンを増殖させるのです」。(画像下) 地球環境問題対策(第44回) 2007年6月1日 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/d/44/02.html
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