国の特別天然記念物オオサンショウウオの白い赤ちゃん5匹が今春、 広島県北広島町でまとまって見つかり、 広島市安佐動物公園(同市安佐北区)が生態解明のため2匹を保護して飼育している。 白い個体は非常に珍しく、複数の発見は「聞いたことがない」という。21日から一般公開も始める。 見つかったのは北広島町の山あいを流れる川の支流。 農家の人が畑に川の水を引き入れた際に水位が一時的に下がり、 約30匹の幼生の群れが砂地に現れ、うち5匹が白かったという。 同園によると、オオサンショウウオは1歳ごろまでは黒く、 成長すると茶色地に黒い斑紋があらわれる。 35年間オオサンショウウオの飼育に携わる同園飼育員の足利和英さん(54)は 「5匹も一緒に見つかるのは聞いたことがない。環境の変化があったのか、 白い親がいて遺伝子が受け継がれたのか。オオサンショウウオは謎が多く、 生態を知る手がかりになるかもしれない」 と話す。 asahi.com 2006年10月20日