蒸し暑くなり、虫さされ予防も必要な季節になってきました。
今日は、宇宙での虫を使った実験の話から。
2004年、東京都の健康長寿医療センター研究所などのチームが、
ロシアのソユーズ宇宙船で体長約1ミリの「線虫」を
国際宇宙ステーションに送りました。
線虫とは、人間の寄生虫をはじめ、
私達の生活と深いつながりを持っている、線のような細長い虫です。
遺伝子が人間と似ている部分があります。
「線虫で重力と老化の関係が明らかになれば、
遺伝子が似ている人間でも重力が老化に及ぼす影響が見えてくる可能性がある」
という狙いで実験されました。
チームは数百匹の線虫をISSの実験棟で約10日間育てました。
そして、地上へ持ち帰って調べたところ、
加齢に伴って体に蓄積していくたんぱく質の量が、
地上にいる時よりも少ないことが分かったのです。
神経の伝達や内分泌に関係する11種類の遺伝子の働きも低下していました。
そこで、地上で飼育した線虫で、
機能低下した11種類の遺伝子のうち7種類を働かないようにしてみたところ、
通常は約80日の寿命が、最大20日も長くなったのです。
2013年6月15日15時21分
いや~。宇宙に行ったら長生きできるの?
ってか、線虫と人間って似てるの???
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