コンクリートブロックなのに、障子のように光を通す―― そんな「光透過ブロック」が、この秋から本格販売されそうだ。 住田(すみた)光学ガラスが、準備を進めている。 ブロック塀の向こうから光がさし、行きかう人や木立の影が塀に映る。 塀の向こう側の動きが感じられ、時間によって塀の印象が変わる。 これまでのブロックの、冷たく、固く、閉鎖的な感じとはまったく違うのが面白い。 ◆強度も2倍 なぜこんな「変身」が可能なのか、そのヒントは、同社の「光学ガラス」という社名の中にある。 ブロックに、向こう側からフラッシュを当ててアップで撮影すると、 小さな光る「粒」が無数に見える。実はこれらは光ファイバーの断面だ。 そう、ブロックの厚さ方向に多数の光ファイバーを埋め込んだのだ。 その断面積の合計はブロック全体のわずか3%だが、これが光の通路の役目を果たしている。 「ファイバーを入れたことで、強度もコンクリートブロックの2倍にアップしました」。 企画推進室の箭内重寿 課長は説明する。 ◆コスト難点 製造法は、まず光ファイバーを厚み方向に張る。 ブロックの表面にファイバーの断面が波形や横筋など いろんなパターンをつくるように張ることができる。 そこにコンクリートを流し込んで固め、切断してブロックにする。 「ブロックを組み上げたとき、骨格にあたる鉄筋は影として映らないんです」と箭内さん。 光ファイバーが鉄筋を回り込んで光を通すためだ。 3月に東京であった建材展にこの光透過ブロックを出品すると、関係者の注目を集めた。 カタログやサンプルを求めるメールやファクスが1日当たり最高で156通も寄せられたという。 ただ、壁や塀に広く使うには値段が高いのが難点。 同社はレストランの間仕切りやオブジェなどへの利用も期待している。 「この空間演出効果を、面白く使えるアイデアを募集しています」 〈メモ〉 光ファイバーの価格や人件費などを単純に足し合わせていくと 「ブロック1個が1万円くらいになってしまう」。今後、どれだけ安くできるかが課題だ。 〈ひとこと〉 人を拒絶するような感じがして、コンクリートブロックは好きになれない。 だが、こんな「明るい」ブロックなら、軽やかで楽しそうだ。 2006.5.21 asahi.com be on sunday(武居克明)
いや~。出合のコンクリブロックって無機質で好きじゃないんですよ~。
でも、このブロックなら、外の気配も分かるし、光もある程度 通るので植物にも優しいし、
強度もUPするしと、良い事が多いですし。。コストがもう少し安くなればね~。
でも、このブロックなら、外の気配も分かるし、光もある程度 通るので植物にも優しいし、
強度もUPするしと、良い事が多いですし。。コストがもう少し安くなればね~。