今週見つけた主な未来兵器」はDARPA出資・ノースロップ・グラマン開発の 可変翼かつ全翼な超音速無人攻撃機"Switchblade"(飛び出しナイフ)。 一枚の翼にエンジンポッドをぶら下げた無人機というだけなら別に面白くもありませんが、 変態的なのは超音速に達すると翼が60度回転して左右非対称になるところ。 あからさまに不自然な形になるのは超音速飛行時の空気抵抗を減らすため。 「離陸から十何時間も滞空できて、いざとなれば超音速が出せる」 という都合のいい軍用機が欲しい空軍にとって問題なのは、 低速で効率の良い飛行機はあまり速く飛べず、 超音速に強い機体は音速以下だと非常に効率が悪いこと。 過去にも翼が折れ曲がるタイプの可変翼機は開発されてきましたが、 機構の複雑さが問題でした。 Switchbladeはこれを「一枚の翼を斜めにする」という斜め上の発想で解決するもの。 このデザインによって音速以下では15時間以上の滞空時間と マッハ2までの飛行速度を実現するとしています。 左右非対称の飛行機も昔から例があることはあり、 スペースシップ・ワンで有名な天才設計者バート・ルータンなどは趣味かと思うほど アシンメトリック航空機を作っていますが、やはり人間のパイロットには操縦が難しいのが欠点。 スイッチブレードはこの点をコンピュータ操縦の無人機にして解決するようです。 翼幅はB-2ステルス爆撃機より大きい約60メートル。 2010年までに1/5スケールの試作機を作り(計画通りに行けば)2020年に完成を目指すとのこと。 左右非対称ファンの皆様にお届けしました。 イラストはすべてJohn MacNeill氏 Jun 25, 2006 Engadget Japaneseより
あと、出合はキッチリした形でない飛行機はそんなに好みでないんですよね~。