大きなアゲハチョウが部屋の中を盛んに舞っている ――45センチの翼を持つ「バイオプレーン」の飛翔(ひしょう)は、そんな感じだ。 森久(もりひさ)エンジニアリング(兵庫県伊丹市)が ムービングディスプレー、飛行原理の教材、玩具として開発した。 森一生社長は「6畳間で飛ばせるチョウや鳥の模型」を基本コンセプトにしたという。 ◆総重量8グラム そのためには、旋回半径が小さく、秒速も30~80センチ程度に抑える必要がある。 それでもラジコン操縦では衝突事故が多発すると見越して、導線で電力を供給する方式とした。 この導線がチョウをつなぎとめる「首輪」役となって、周回飛行をする。 低速でも飛べるためには、機体の軽さが不可欠だ。 軽いモーターを求めてプラモ用などを試しまくってたどり着いたのが、 携帯電話のバイブレーション用の2.5グラムのモーター。出力は約2ワットだ。 機体は、カーボンファイバーとグラスファイバーの骨組みに不織布を張った。 モーターなどと合わせた総重量を8グラムに抑えた。 このモーターは毎秒500回転。これをギアだけで毎秒数回のはばたき動作にまで減速するのは困難だ。減速装置が必要だが、それも軽く、ロスの少ない仕組みでなくてはならない。 ◆1秒に5回 そこで、ユニークな仕組みを考案した=写真下。モーターからギアを介して、 機体下部に突き出たポールが回転し、 左右の主翼裏面のカーボンファイバーと結んだ糸をポールに巻きつけていく。 これで翼が引きつけられ、翼を打ち下ろす動きになる。 次の瞬間にモーターの電源が切れ、バネの力で翼が元の位置まで上がる。 この繰り返しで毎秒5回はばたく。 まずはホテルのロビーや、ビルのアトリウムのディスプレーとして、間もなくお目見えする。 おもちゃ会社とも発売に向け準備を進めている。
プロペラでなく、羽ばたきという所に魅力を感じますね~。
おもちゃで安かったら一つ買ってみたいですね~。
おもちゃで安かったら一つ買ってみたいですね~。