片手にほとんどが収まるコンパクトな車体は、車軸やクランクがむき出しだ。 動力源は、熱。ガスバーナーでシリンダーの底をあぶって高温にし、レース出走に備える。 早稲田大で開かれた「国際スターリングテクノラリー」会場は、 バーナーの熱だけでなく、ものづくりの熱気が渦巻いていた。(アサヒ・コム編集部) テクノラリーは日本機械学会などの主催で、 「第13回国際スターリングエンジン会議」の一環として開催された。 車体幅10.5センチ以内の「ミニサイズクラス」と、 人間が乗って10分間の走行距離を競う「人間乗車クラス」があり、 高校、大学、個人で自作したスターリングエンジンカー49台がエントリーした。 国内大会は過去10回を数えるが、「国際」大会は初。 スターリングエンジンは、空気が暖まると膨張し、冷えると縮む性質を使って動く。 原理は、熱気球が上下するのと同じだ。 同じ容器の加熱・冷却を繰り返すのは大変なため、空気が加熱部と冷却部の間を移動する仕組み。 1816年にスコットランドのスターリング牧師が発明した。 燃料をエンジン内部で燃やす一般の自動車のエンジンと違い、熱源を選ばないのが特徴。 太陽熱、バイオマス、人の体温などいろいろな熱源が利用でき、音も静かだ。 ミニサイズクラスのスピード競技で優勝した神奈川県小田原市の会社員、福井隆史さんは、 8.8メートルのミニ四駆コースを1秒352で1周した。 第1回大会に初めて参加した時は大学生。卒業後も毎年、個人参加している。 優勝車は車体の全長17.5センチ、幅10.3センチ、高さ4.6センチ。重量134グラム。 加熱部と冷却部の間の「再生器」と呼ばれる部分を、細い管を束ねた「ハニカム構造」にして、 高温部と低温部の温度差を保てるよう工夫したという。 使用済みの天ぷら油を燃やしてシリンダーを外側から加熱するエコカーも登場。 人間乗車クラスには、七輪や木炭を燃やして熱源にするアイデア車もエントリーした。 画像上:人間乗車クラスのスターリングエンジンカーも個性派ぞろい 画像下:全長17.5センチ。 8.8メートルの周回路を1.352秒で駆け抜けた「BAYON2」号 asahi.com 2007年10月12日
いや~。国際スターリングエンジン会議なんてあるんですね~。
本当にスターリングエンジンも、もっと実用化&普及して欲しいですよね~。
スターリングエンジンって発明されたのは200年近く前なんですね~。オドロキ!
本当にスターリングエンジンも、もっと実用化&普及して欲しいですよね~。
スターリングエンジンって発明されたのは200年近く前なんですね~。オドロキ!