deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

工場排熱でスターリングエンジンの事。

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工場で発生した約500度の排熱がパイプからエンジンに送り込まれる。
別のパイプからは冷却水。
シリンダー内の空気が熱と冷水で膨張と収縮を繰り返し、ピストンを上下に動かす。
外部の熱を運動エネルギーに変える仕組みで、「スターリングエンジン」と呼ばれる。

このエンジンを発電用に開発しているのは、
パナソニックが2005年に設立した社内ベンチャー企業「eスター」。
11年度の商品化を目指し、パナソニック奈良工場で実証実験を重ねる。

エンジンの原理は約200年前、スコットランドスターリング牧師が発明した。
ガソリンエンジンの代替技術として1970~90年に開発が進められたが、
当時は1000度の熱が必要とされ、コストがかかり過ぎるとして下火になった。

「洗練された最新技術を使い、見捨てられたエンジンをよみがえらせたいんです」。
上司をそう説き伏せて、開発に乗り出したのがeスターの社長、赤沢輝行さんだった。

熱源として注目したのが工場排熱。
ほとんどの工場の排熱は500度以下のため、
その程度の温度でも効率よく動くエンジンを作るには、内部の摩擦を低減する必要があった。
オイルを満たせば摩擦は減るが、数百度に上る機械の中では炭化して目詰まりする。

潤滑油を使わない空調システムの開発に携わってきた赤沢さんは、
その技術を応用すれば何とかなると考えていたが、簡単ではなかった。
試行錯誤の末、
ピストン運動を滑らかに回転運動に変える「スコッチ・ヨーク機構」という技術を採用し、
オイルを使わないエンジンを生み出した。

昨年6月から出力500ワットのエンジンで実験し、低温での発電の実用化にめどが立った。
昨年12月からは、
24時間運転すれば一般家庭十数軒~二十数軒の電力を賄える5~10キロ・ワットのエンジンで
試運転を続ける。

製造業者からの注目度も高く、実験中にもかかわらず、すでに5社から導入の打診があった。
赤沢さんは
「全ての工場でスターリングエンジンによる排熱発電が常識という日が来てほしい」と夢を描く。

                          (2010年5月6日 読売新聞)

いや~。当ブログは長年【スターリングエンジン】に注目してたんですよ~。
もっともっと、みんながスターリングエンジンを知って、実用化に拍車が掛かれば!!




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