deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

自転車の駅「Bikestation」の事。

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西海岸のカリフォルニア州でも近年、温暖化ガス削減に力を入れ始めています。
カリフォルニア州は一つの州だけで日本の総面積を上回るほど大きな州ですが、
その広さもあってクルマへの依存度は高く、
輸送や交通部門の温室効果ガスの排出量が全体の4割以上を占め、
産業や民生部門を大きく上回る構造になっています。

そのためクルマのエネルギー消費効率の向上や代替燃料の促進など、
さまざまな対策が行われているわけですが、最近では改めて自転車への注目も高まっています。
都市部での道路渋滞もあって、市民レベルで自転車が見直され、
利用され始めていることもありますが、それだけではありません。

行政や公的資金の援助によって市民の自転車の利用をサポートする施設が設置され始めているのです。
NPOが運営するバイクステーションもその一つです。
公共交通と連携する駐輪場に、さまざまなサービスを集積させた自転車のターミナルで、
まさに「自転車の駅」と呼ぶに相応しい施設と言えましょう。

盗難の心配のない安全な駐輪場というだけでなく、空気を入れるなど簡単な整備も出来れば、
プロに修理を頼むことも出来ます。
通勤の人など、ここでシャワーを浴びてスーツに着替えて出勤することも出来ます。
もちろん、列車やバスなど他の交通機関への乗り換えや搭載の利便性も図られています。

日本の都市では、公共交通網の発達度や都市の構造の違いなどから、
単純に導入出来ない部分もあるでしょうが、ぜひ見習ってほしい政策だと思います。
自転車レーンの整備なども求められますが、自転車利用者を支援・優遇する措置も有力な選択肢です。

こうしたバイクセンターを公的な資金を投入して建設し運営資金を補助することで、
都市で自転車を利用することの利便性を高め、クルマの利用者より優遇すれば、
自ずと自転車利用者は増えるでしょう。
そうした政策を通して、クルマの利用を減らし、
結果的に温暖化ガスの削減につなげようというわけです。

日本でも、こんなバイクステーションが出来れば、自転車通勤をする人が増えそうです。
夏場は特に汗をかくので、着替えの問題から自転車通勤できない人もあるはずです。
忙しい人、ものぐさな人も、自転車店へ修理に持ち込む手間が省けて、より快適な状態で乗れます。
駅前の放置自転車対策としても有効でしょう。

全米にも、こうした動きは広がりつつあると言います。
場所によって状況は違うので、その効果は違ってくると思いますが、
クルマの燃料消費効率を上げるために莫大なコストや資源、エネルギーをかけるより、
クルマの利用が減らせれば、圧倒的に効率がいいのも間違いありません。

たかが自転車と考える人は多いでしょうが、決して小さな対策ではありません。
それでクルマの利用が減らせるのであれば、渋滞、騒音、排ガス被害なども減らせますし、
費用対効果から考えても、
バイクステーションの建設は、むしろ現実的で効率的な対策となりうるわけです。

                                                サイクルロード 自転車という道 2007.05.10


アメリカでも、エコロジー対策を頑張っている組織があるんですね~。
この「バイクステーション」は見習わないと…。
日本の私営鉄道のどこかで、大々的にして欲しいなぁ。