deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

アイドリングストップ冷暖房システムの事。

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高速道路の駐車場で、トラックがエンジンをかけてずらりと並ぶ光景をちょくちょくみかける。
日本全体では燃料代やCO2(二酸化炭素)の排出量は膨大だろう。
これを節約しようと、東京電力日野自動車が開発したのが、
「アイドリングストップ冷暖房システム」。 

■小銭は不要 
アイドリングは、仮眠や時間調整の際に車内を冷暖房するために必要になる。
そこで、駐車場内に電源コンセントを設けて、
エンジンを止めても外部電源で冷暖房する仕組みを考えた。 

電源部分は30センチ四方の箱形機器で、一見、パーキングメーターのよう。
運転手は使うときにICカードで認証し、利用データが専用サーバーに送られる。
請求書は運送会社に届くので小銭は不要だ。 

外部電源を使う場合、トラックの車載クーラーを動かすには、
駆動用のモーターを新たにつける必要がある。ただ、エンジン付近にその空間が十分にない。
そこで、運転席上部にクーラーを外付けし、屋根に穴を開けて冷風を送ることにした。 

暖房は、あらかじめ車に積み込んだホットカーペットや電気毛布を、
車内の電源プラグに差して使う方式とした。
日野はこうした仕様の新車を売るとともに、既存車は数十万円で改造に応じる予定だ。 

■1.6リットル節約 
東電と日野はこのシステムを、神奈川県の「東神トラックステーション」で実験した。
期間は05年8月から06年10月までで、
大阪府、奈良、福井県の運送会社3社の計4台のトラックを使った。 

実験の結果、4台で月間約750リットルの軽油を節約できた。
アイドリングしている間の軽油消費量は大型トラックの場合で1時間あたり1.6リットル程度、
約140円分。
代わりに電気で冷暖房すると、電力消費量は0.22キロワット時で、約3円分となる。
CO2の排出量も、97%削減できる計算だ。 

東電と日野は07年度からの実用化をめざし、
電源を設置できる駐車場や、利用する運送会社を探している。 

〈メモ〉両社は、電気代とシステム費を合わせて利用料金とすることで、
    初期投資を回収する仕組みを考えている。全国何カ所の駐車場に設置を見込め、
    どの程度の料金なら利用が増えるか、検討している。 

〈ひとこと〉電源の設置駐車場が増えないと、利用は増えない。
      利用増が見込めないと、電源設置費が回収できない。普及は一筋縄でいかなさそうだ。
  
                                (中川透) asahi.com 2007.04.01 

いや~。なかなか良いアイデアとは思うのですが、上手くいきますかね~。
トラックがエンジンを止めて接続する電源スタンドの電気はどうやって発電しますか?
風力とか太陽発電の電気だとイイのですがね~。