風力発電というのは自然を利用することからどこでも利用できそうにも思えるが、
実は風力発電に適した場所とはそれほど多くはないのだ。
ところが今、カナダや米国を中心にどこでも実用的な風力発電を行うことができる
「空中風力発電」という技術が研究され、実用化の一歩手前まで進んでいる。
上のイラストはカナダのマジェン社の空中風力発電装置のイメージとなる。
マジェン社の考えは非常に単純だ。地上での風の動きは穏やかだが、
地上から離れるに従って風の動きは次第に大きくなる。
つまり、常に一定以上の風速が見込める空中に風力発電装置を設置することができれば
一定の発電量を維持することができるというものとなる。
下のイメージはカナダ・オンタリオ州の地上30メートルの風速分布と地
上550メートルの風速分布図となる。
見て通り、地上から離れるに従って風速は上がると共に均等化してくることが判る。
この性質を利用して、マジェン社のヘリウムガスの風船式の風力発電装置を考案して、
常に一定の風力が得られる空中での実用化を目指している。
この技術を一般的に「空中風力発電」と呼んでいるが、
この技術そのものはかなり一般的なもので、
マジェン社以外にも複数の企業が実用化を目指しているようだ。
つまり風力発電とてドラえもんの「どこでもドア」のようにどこでも設置できるわけではなく、
常に創案と工夫が必要ということなのだ。
【テクノバーン】(2006/9/22 01:26)
いや~。空中
風力発電!
私には全く思いつかなかったア
イデアです!
何事にも創意と工夫が必要って、改めて思い知らされました。。。