宇宙航空研究開発機構は、月の資源探査などを行う月面探査車の試作機を作製した。
細かな砂で覆われた月面で自在に動き回れるように、
足回りがブルドーザーのような無限軌道型に設計されているのが特徴。
試作機で性能評価を重ねて実用機開発に結びつけ、
10年以内には探査車での本格的な月面探査を始める考えだ。
試作機は高さ約40センチ、長さ約70センチ、幅約60センチ。
通信機器などを内蔵した本体に、
5個の車輪を金属の帯で取り囲んだ無限軌道型の走行装置を計4個設置。
帯は網構造で砂が車輪と帯の間に入り込まないように工夫した。
それぞれの走行装置の回転速度を変えて、方向転換する仕組みだ。
同機構では走行性能を月面に似せた砂場で評価しているが、
斜度が20度の坂道も滑らずに、毎秒数センチの速さで進み、無限軌道型の有効性を確認している。
月面は粉末状の砂がふわっと浮いた状態で覆われているために非常に柔らかく、
平均斜度が15度前後と起伏にも富む。
アポロ計画で使われた車輪型の探査車は車が砂に沈み坂道走行も課題が残っていた。
同機構は来年夏に月周回衛星「セレーネ」を打ち上げ、
10年以内には月面探査車を使って有人活動に必要な月の資源や環境状態を
調査する構想を描いている。
(2006年8月14日16時35分 読売新聞)
いや~。月面探査車!無限軌道!月面を探査しまくって欲しいですけど、
USAは、既に火星を
無人探査機で探査しまくっているんですね~。