今年から来年にかけて、各国が相次いで月に探査機を送り込む。 なぜ、すでに到達もしている月を今さら目指すのか。 人類が初めて月面に足跡を刻んだのは69年7月、米航空宇宙局(NASA)のアポロ11号だった。 72年の17号まで6機、12人の宇宙飛行士が月面に降り立ち、月の石などを持ち帰った。 しかし、アポロによる月面踏査は表側の6カ所を調べたにすぎない。 これから始まる月の観測ラッシュは、月全体にわたる科学調査に主眼が置かれる。 日本の宇宙航空研究開発機構は今夏、 「14の観測機器を積み、アポロ以来の本格的な月探査」とする探査機セレーネを打ち上げる。 中国は年内に嫦娥(チャンア)1号を、来年にはインドのチャンドラヤーン、 NASAのルナリコネッサンスと続く。 ロシアや英国、ドイツ、イタリアも月探査に名乗りを上げている。 宇宙機構の月・惑星探査推進グループの川口淳一郎教授は 「インドや中国が宇宙活動を拡大、追われる立場の国が存在感を確保しようとしている」 月の成り立ちや内部構造などの解明のほか、どの探査機も目的に月の資源調査を挙げる。 月面では鉄やアルミニウム、チタンなどが見つかっている。 なかでも中国は、太陽風で運ばれて月の表面に吸着した「ヘリウム3」も狙うとしている。 放射性廃棄物が少ない核融合燃料と期待される物質だが、 国立天文台の佐々木晶教授は「実用化は50年、100年先の話。月面で重要なのは水だ」と言う。 完成が近づく国際宇宙ステーション後の国際プロジェクトと目されているのが月面基地。 人間が生活するのに水は不可欠だが、月面で現地調達できれば、その分、ほかの資材を運べる。 NASAは探査機の子機を月に落として水の氷を探す計画だ。 NASAは水の存在が有望視される月の南極近くにあるシャクルトン・クレーターのそばを 基地の候補地とし、20年には4人の飛行士を月に送り込む方針。 月面基地の建設をどう進めるか、世界の宇宙機関が議論を始めている。(福島慎吾) asahi.com 2007/04/15
いや~。もう日本は月探査の為の資金で、
地上で更なるクリーンエネルギーの開発に注ぎ込みませんか?
他国と同じ事をするより、異なる事を進展させて長所を作っていった方が良いような…。
地上で更なるクリーンエネルギーの開発に注ぎ込みませんか?
他国と同じ事をするより、異なる事を進展させて長所を作っていった方が良いような…。