衝突を感知して一瞬で袋をふくらませ、運転手を受け止めるエアバッグを、 ホンダが世界で初めて大型オートバイに取り付ける事を決めた。 開発開始から約15年。来年から米国で販売する。 なんとかバイク事故の死傷者を減らせないか。 安全装置開発は90年、埼玉県朝霞市にあるホンダの朝霞研究所の主任研究員 飯島聡さん(53)らを中心に始まった。 ■役員の一声 ライダーが死傷する約6割は、前方に投げ出され、車や道路などに激突するため。 シートベルトもなくライダーをどう受け止めるか。 思案していた飯島さんらに、当時研究所の担当役員だった福井威夫社長の鶴の一声があった。 「考えていないで、まずはエアバッグをやりなさいよ」 しかし、バイクと車では全く違う。 バイクは、ぶつかった角度次第で上下左右に回転し、 ライダーはそのまま前方へ投げ出されてしまう。 ライダーを広い面で受け止めるため、エアバッグを大きくする一方、 乗用車のエアバッグのように凸状に開くのではなく、真ん中がへこむV字形にした。 ライダーに押されて動かないように、エアバッグの根もとを2本のベルトで固定した。 飯島さんは「風防が補助してくれるが、なくても大丈夫なエアバッグを追求した」という。 ■200例を検証 バイクを車と衝突させる実験が96年から始まった。 ぶつかる角度や速度、車の位置を変えながら、100台以上のバイクを壊した。 主に中古のバイクを使ったが、 「調達が間に合わなくて、300万円近くする新品を激突させたこともある」と飯島さんは苦笑する。 コンピューターシミュレーションでは条件を変えながら、200パターンを検証。 止まっている車に正面から時速50キロでぶつかっても、 ライダーを確実に受け止めるエアバッグができた。 搭載できるのは大型バイクだけ。小さいバイクでは受け止めた衝撃で後部が浮き上がり、 転倒の恐れがある。前かがみに乗るレーサータイプではエアバッグがふくらむ空間がない……。 まだまだ課題はあるが、すでに新しい安全装置の開発も始まっている。 飯島さん自身も10代から乗り続けるバイク好き。 「自分の家族に、安心して乗ってもいいといえる二輪をめざしたい」 と言った先輩の言葉が忘れられない。 バイク用エアバッグシステムは、 来年に米国で販売される大型オートバイ「ゴールドウイング」(1800cc)に搭載される予定。 価格や日本での販売は未定。衝突を感知してから約0.06秒でふくらみ、ライダーを受け止める。 2005/11/20 朝日新聞
出合の友人も、バイクで大怪我したり、亡くなった方もおられます。
自分の子供がバイクに乗りたいといったら反対はしないけど結構心配ですね~。
そういや自分自身も2回バイクで事故ったんだっけ。。
そういや自分自身も2回バイクで事故ったんだっけ。。