スズキは26日、 メタノール型燃料電池を搭載した電動式車いす「セニアカーMIO(ミオ)」を開発したと発表した。 メタノール水溶液を1回補充すれば、約40キロを連続走行できる。 家庭用電源などからの充電は不要。 27日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる国際福祉機器展に参考出品し、 市販も検討する。 ミオに使った燃料電池は、メタノールと酸素の化学反応で電気を発生させる仕組み。 同社のこれまでの電動式車いすの連続走行距離は約27キロで、鉛蓄電池の充電に約8時間かかった。 ミオの場合はメタノール水溶液を入れたカートリッジを装着するだけで燃料を補充でき、 走行距離も伸びた。 電動式車いすは全国で年間約2万台が販売されており、このうち約1万台がスズキ製という。 2006/9/27(産経新聞東京朝刊)