国連の統計によると、世界のウェブサイトの約8割は英語で書かれているという。 だがそんななか06年第4四半期にブログでもっとも投稿されていた言語は、日本語だったそうだ。 このレポートを発表したブログ検索会社のテクノラティ(米)の調査によると、 世界には約7000万のブログが存在し、1日あたりの投稿数は150万。 そしてそのうち、日本語のブログ投稿数は全体の37%を占めていたという。 2位は英語で36%。これはスゴいことだ。 世界で一番ブログが書かれている国は、日本なのだ。 でもなんでだろう? 日本中のブログやレビュー記事を紹介するSHOOTI編集部の古川健介さんに聞いた。 「海外のブログが、ニュースを自分なりに読み解くジャーナリスティックなものが主流なのに対し、 日本は完全に日記文化になっています。およそ8割以上のブログが日記だと思いますね。 日本人の、日記やメモをしたためる文化とブログがマッチしたんでしょう。 そして投稿数が多い理由ですが、携帯電話との連動により、劇的に敷居が低くなりました。 モブログというのですが、若い世代が携帯電話を使い、毎日大量に投稿しています」 確かに日本は、もともと海外に比べて識字率が高く、江戸時代では70%を超えていたという。 古来より日本人には、読み書きの文化が根付いているのだ。 「モチベーションの違いはともかく、日本では海外と違ってゆるい発信がなされています。 よく『日本人の場合は情報発信ではなく、放電だ』なんていわれています。 また匿名性が高いのも特徴。自分の素性を明らかにして書く人は少ないですね」 “目立ちたくはないけど、誰かに知ってほしい”。 そんな日本人のプチ自己顕示欲的な気質もブログに合っているのかも。 もともと日記を書く文化があり、インフラが整い、 誰でも気軽にブログを書く環境が揃っている日本。 世界一なのもある意味、当然のことなのだ。 (島尻明典/verb) R25.jp 2007.07.19
放電ね~ 確かに。笑。