deahiro’s blog

ネットの場末で、ひっそりと。。

スパコンの事。

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日米がスーパーコンピュータースパコン)の開発競争を繰り広げている。
日本は計算速度世界一の「地球シミュレータ」を擁していたが、3年前にその座を米国に奪われた。 

スパコンは大量のデータを扱い、同種の計算をひたすらくり返す気象予測などが得意だ。
ワープロ表計算など多彩な機能を持つパソコンと、内部はどう違うのだろう。 

最大の違いはコンピューターの頭脳にあたる中央演算処理装置(CPU)の構造にある、
とこれまでいわれてきた。 

CPUには、「スカラー型」と「ベクトル型」がある。パソコンに使われているのはスカラー型。
データを一つずつ処理するエレベーター方式だ。
データはエレベーターに乗せられて演算処理が行われ、上に着くと処理が終わる。
それを待って、次のデータが入力、処理される。 

これに対し、地球シミュレータはベクトル型を採用している。
データを流れ作業で処理する、いわばエスカレーター方式だ。
データが次の段階に到着する前、つまり演算処理している最中に、
後続のデータを次々に流し込んで計算できる。 

ベクトル型では、エスカレーターの回転とデータを送り込む速さが性能のかぎを握る。
そこで、特別に開発した演算処理専用機能やデータの高速転送機能が付け加えられている。 

ところが近年、パソコン用だったスカラー型が、スパコンでも主流になりつつある。 

パソコンの普及でCPUの単価が下がり、性能は上がって、
大量につなげてスパコンにできるようになった。
1台の特注高速エスカレーターより、100台の普及型エレベーターの方が速いし、安上がり。
スカラー型CPUを13万個並べた米IBMのブルージーンLは、昨秋、
1秒に280兆回という計算速度の記録をたたき出した。 

日本はベクトル型の技術がお家芸だった。
だが、昨年着手した次世代スパコンの開発では、
ベクトル型にスカラー型を加えた「ハイブリッド型」の実現をめざしている。(嘉幡久敬)

                                                   2007/04/29 asahi.com

いや~。スカラー型とかベクトル型とか難しいですが、
早くスパコン世界一の座を日本に取り戻して欲しいですよね~。