植物に花を咲かせる「開花ホルモン」を、 日本、ドイツの研究グループがイネとシロイヌナズナでそれぞれ特定することに成功した。 開花ホルモンは、いわば“花咲かじいさんの灰”にあたる物質で、 70年にわたって多くの研究者が探し求めてきた。 ともに19日付の米科学誌サイエンス電子版に発表される。 開花ホルモンの候補としては、日照時間が短くなると花をつけるイネ等では「Hd3a」、 日照時間が長くなると花をつけるシロイヌナズナ等では「FT」というたんぱく質が見つかっている。 しかし、日光を受ける葉から、 花芽(かが)ができる茎の先に実際にどんな物質が伝わっているのか、わかっていなかった。 奈良先端科学技術大学院大の島本功教授らは、 イネの遺伝子の一部を変えてHd3aたんぱく質に目印をつけ、 イネの中でどう動いているか追跡したところ、 葉で作られ、茎を通って茎の先端へ運ばれている様子が観察できた。 このことから島本教授は、このたんぱく質が開花ホルモンであると結論づけた。 また、ドイツのマックス・プランク研究所のグループも、 FTたんぱく質が葉で生成され、茎の先端まで移動したとする研究を発表。 Hd3aとFTがよく似た構造であることから、 多くの植物に共通の開花ホルモンが存在する可能性も示された。 開花ホルモンは、旧ソ連の植物生理学者チャイラヒャンが37年にその存在を仮定し、 「フロリゲン」と命名。 島本教授は「フロリゲン本体が特定できたことで、 開花を自由に調節できる夢の薬剤の開発につながるのではないか」と話している。 2007年04月19日11時47分 asahi.com
いや~。素晴らしい研究成果とは思いますけど、
花は花の咲きたい時に咲かせてあげた方が…。
花は花の咲きたい時に咲かせてあげた方が…。