ベーリング海で3月中旬に捕獲されたメバルの一種が、 推定年齢100歳前後の長寿魚だったことが、米海洋大気局(NOAA)の調査でわかった。 アラスカのトロール漁船が捕まえ、冷凍保存された個体をNOAAの専門家が調べた。 長さ約1・1メートル、重さ約27キロ・グラムのメスで、 耳石(耳の骨)を精査したところ、年齢が90~115歳程度と判明した。 魚の耳石の表面にある輪状の紋は1日1本ずつ増えるので、樹木の年輪のように成長の過程がわかる。 今後、胃に残った内容物や組織を調べて繁殖力などを研究する。 この海域は海水温が低いことから、魚の成長が遅く、大きな魚には、長生きしたものが多い。 (2007年4月9日13時33分 読売新聞)