【ワシントン30日共同】カナダ北西部の凍結湖に2000年に落ちた隕石から、 約46億年前の太陽系誕生期に形成された有機物を見つけたと、 米航空宇宙局(NASA)の中村圭子研究員らの研究チームが 12月1日付の米科学誌サイエンスに発表した。 太古の地球には有機物を含む隕石が降り注ぎ、生命誕生の源となったとの説がある。 見つかった有機物は細胞などにみられる袋のような形をしていることから、 研究チームは「生命の起源の可能性がある」としている。 論文によると、隕石中の物質が変質しないよう薄く輪切りにして電子顕微鏡で観察したところ、 炭素、水素、酸素、窒素で構成される直径数100ナノメートル(ナノは10億分の1)の 中空の球状有機物が26個見つかった。 構成元素を地球の有機物と比べると、重水素が2・5-9倍、 中性子が1つ多い窒素の同位体が1・2-2倍多く含まれることが判明。 こうした組成になるには、温度が絶対零度に近い原始太陽系星雲の最も外側で形成され、 そのまま保存されたと考えられるという。 中村研究員は 「形状や大きさ、成分ともに、生命の起源と考えられているものの条件に当てはまる」と話している。 画像は、隕石から見つかった球状有機物の電子顕微鏡写真。 ドーナツのような灰色の部分が有機物で、 真ん中の白い部分は空洞(NASAの中村圭子研究員提供・共同) 2006年12月01日 11時11分 佐賀新聞
いや~。地球の生命って宇宙からの隕石によって地球にやってきたんでしょうか??