2本足の人型ロボットとしては世界で初めて、 約30キロの荷物を持ち上げられるロボットを東大などの研究グループが開発し、 28日、報道陣に公開した。 ロボットは身長約155センチ、体重約70キロとほぼ人間サイズ。 腰ほどの高さの台に置かれた約30キロの荷物を両手で手前に引き寄せた後、 右手で左側に寄せ、台からはみ出した荷物の底面を左手で支え、 そこから勢いをつけて両手で一気に持ち上げた。 また、ベッド上の重さ約66キロの人形を両腕で抱え、手前に引き寄せる作業も披露。 今後、寝ている人を抱きかかえて移動させるなど、介護に必要な動作への応用を目指すという。 同グループによると、従来2本足の人型ロボットが持ち上げられる荷物は数キロ程度。 今回のロボットはウレタン製の軟らかい人工皮膚の下に1800個以上の触覚センサーが埋め込まれ、 台や荷物との接触を敏感に感知するため、より少ない力で物を持つ微妙な動きが可能になった。 2007年03月28日 19時44分 佐賀新聞