筑波大学が開発した、手足の力を増強するロボットスーツ「HAL」が、国内外で評判となり、 実用化されることになった。来年には茨城県つくば市内に生産工場を開設し、量産体制に入る。 「HAL」は、装着した人が筋肉を動かす時に出る微弱な電気を感知、 体の動きに合わせてモーターも動く。 女性や非力な人でも70~80キロ・グラムの人や物体を抱えあげ、 100キロ・グラム以上の荷物を背負うことができる。 足の不自由な人の歩行補助やリハビリ、介護、工場労働、災害救助など幅広い応用が期待されている。 開発者の山海嘉之・同大教授によると、問い合わせが400件以上に達したため、量産化を決めた。 ビジネス化はベンチャー企業「サイバーダイン」(本社・つくば市)が担当。 当面は年20体程度の生産体制を敷き、 2008年には年間400~500体に生産ラインを拡大する。 値段は医療機関向けには約500万~700万円になるが、 個人向けにはレンタル料(月7万円)と維持費だけに抑える予定だ。 来月上旬、つくば市内の病院に実用化第1号の製品を納入する。 (2006年10月29日9時28分 読売新聞)
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