自律走行する無人のレーシングカーで勝敗を競う、
全く新しいタイプの自動車レース「ロボレース」が来年にも始まる。
今月初め、その車両の基礎になるデザインが発表された。
ロボレースは同じ動力性能を持つ10台の電動レーシングカーで勝ち負けを争う。
同じ車を配分された各チームが争うのは人工知能の優劣だ。
レース前に自律走行するためのプログラムをそれぞれの車に組み込む。
一般的なレーシングカーと同じぐらいの大きさの車は路面の状況、
ライバル車の挙動などの情報をセンサーで感知し、状況の変化に対応して走る。
レースはコースを周回して速さを競うものと、
コース上にある障害物を避けて走る二つの成績を争う計画だ。
車を提供するキネティック社のスフェルドロフ最高経営責任者は
「将来的に市販車の安全走行の開発のスピードが
上がることに貢献できればうれしい」
とロボレースの意義を話す。
ロボレースは、同じく電気で走るフォーミュラEのサポートレースとして開催される。
3季目を迎えるフォーミュラEは10月に香港で開幕戦を迎える。
ロボレースは11月にデモンストレーションを行い、
来年にも実戦を始めたい考えだ。
これまでの自動車レースでは優勝したドライバーが表彰台の頂点に立っていたが
ロボレースではドライバー不在。
優勝した車のプログラムを組んだコンピューターエンジニアが
表彰されることになるという。
プログラムの名前が、
『セナ』とか『プロスト』とか『マンセル』になるんですね。
分かります。
個人的には、
まだフェラーリに入る前のギラギラしていた
『アレジ』プログラムが観たい。