先週末のF1日本GPで起こった
ジュール・ビアンキの悲惨なクラッシュ事故をきっかけに、
安全性が高められていると言われる現在のF1カーにおいて、
唯一の、そして最大の弱点であると指摘されている部分についての
議論も再び大きくなっている。
それは、ドライバーの頭がむき出しの状態となっているという
フォーミュラカーの特性とも言える部分だ。
ハンガリーGPで前を走行していたクルマから落ちた部品が
頭部を直撃して大けがを負うという事故があった。
更に、2012年には女性ドライバーのマリア・デ・ビロタが、
くしくもマルシャのF1カーでのテスト走行中に
コース脇にとめてあったトラックに激突するという大事故が発生。
その時にも、F1カーをロールケージやキャノピーの様なもので、
コックピットを覆うことができないかどうかの調査検討を行っていた。
だが、ドイツの『Bild(ビルト)』紙は今週、
そのアイデアに最も強く反対したのが、
記事にはレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、
その対策案は「衝撃的と言える程に醜い」と語った言葉が引用されている。
『Bild(ビルト)』は、さらにF1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、
「コックピットをふさぐという事はF1の基本概念に反するものだ」
と主張したことにより、対策案は完全に見送られる事になったと付け加えている。
『Telegraph(テレグラフ)』のオリバー・ブラウン記者は、
「それなら、ビアンキのご家族にそう話してみたらどうだ」と書き、
次のように論じている。
「人命の尊厳を危うくするような形で、
スポーツとしての尊厳を守る価値などないだろう」と。
一方で、ビアンキの事故に関して
F1が過剰反応を示すべきではないと考える者もいる。
その一人が、かつて1995年に自分自身もひん死の大怪我を負った事のある
元F1チャンピオンのミカ・ハッキネンだ。
そのハッキネンの事故は、その後コックピットの両側を高くし、
よりドライバーの頭部を保護できるよう工夫された
サイドプロテクター導入の切っ掛けの一つとなっていた。
ハッキネンは、翌年の1996年にはレース復帰を果たし、
1998年と1999年に2度のF1チャンピオンに輝いている。
「この(ビアンキの)事故に関して、
今後総合的な分析が行われることになるのは間違いない」
インタビューにそう語ったハッキネンは次のように続けた。
「だが、F1ではこれまで20年以上にわたって
死亡事故が起きていないことも忘れてはならないよ。
それは、かなり長いものだ」と。
レッドブルって、
クローズドコクピットにノリノリだったんぢゃないの?
赤い跳馬も検討中?
いっその事、来期のマシンはコレで!
やはり、感覚的にはクローズドの方が安全か。。。
『やはり未来のF-1は、こうでなきゃ!!』の事。パート2
『やはり未来のF-1は、こうでなきゃ!!』の事。初代。