「あちゃ~。やっぱ雨降ってきたんか~。
そりゃ、そうやな~。
こんな時期に、朝雨降ってへんからって、
傘持ってこん方がアホやわなぁ~。」
「わ、私、折り畳みやったら持ってるけど・・・。
帰り道、おんなじ方向やし・・・。」
「あれ?高橋やん?
塾行くって、はよ帰ったのに、何してんの?
っていうか、俺んちの猫達やん!」
「えっ!木村君ちの猫さんなの?」
「おう!木村黒太、木村茶太郎、木村ハク!
お前ら、もう甘えんのやめて、高橋 塾に行かせたり!」
「ねぇ!今度の日曜、木村君ちに行ったらあかん?
猫さん達と、ゆっくり遊びたいんやけど。。あかん?」
「えぇ?まぁ、かめへんけど・・・。」
(なんなん、この展開なんなん?)
「おぉ、委員チョ。そこ、オレの下駄箱や。」
「分かってるわ!
オニガワラ(大河原教頭)に1時間も、
説教されてからに!
このままやったら、 窓ガラス割ったん、
アンタになんで!」
「オレが割ったんや!! 余計な事言うなや!!」
「アホッ!!!」
「おぉ!杉原! ラセーヌ受かってんてな!
おめでとうな!
オニガワラ(大河原教頭)、
職員室中に聞こえる大声で喜んどったで!
我が校初やってな! スゲーな!!」
「な、仲居クンも重金大付属合格おめでとう!!」
「あぁ、オレの事はええやん~。」
「小学校の頃は、自転車も、縄跳びも、
ゲームも、勉強も、仲居クンに教えてもらったし・・・。」
「あぁ、そうやったっけ?」
「わ、私ね。ラセーヌ受かったら、
仲居クンに言おうと思っててん!」
「なんや~?」