霜柱が生じる仕組みとして知られる「凍上現象」を活用し、 湖底などのしゅんせつで回収されるヘドロから水分を取り除く研究を、 北見工大の凍土・土質研究室が進めている。 技術が確立されれば、北海道の寒さを生かした効率的なヘドロ処理が進み、 関係者にとって朗報になりそうだ。 ヘドロは粒子が細かくて水分が多く、有機物も含まれているのが特徴で、 道内外の関係者が処理に悩んでいる。 網走市と網走管内大空町にまたがる網走湖では、網走開建が水質改善のため、 川から流れ込んでたまったヘドロを毎年、一万-二万立方メートルしゅんせつ。 排泥地に運んで主に天日で乾かし、堤防の盛り土などに使うが、 水分が抜けるまで二、三年はかかる。 道外でも機械で圧力をかけてフィルターを通して水を抜いたり、 コンクリートに混ぜて固めるなど、手間をかけている。 同研究室の鈴木輝之教授は、道路舗装のひび割れ原因となるなど“悪者”のイメージが強い 凍上現象に着目した。 凍上は、地表近くの温度が氷点下になると、 土中の水分が凍っていない土のすき間を毛細管現象で上がって凍り、地表面を押し上げる現象。 二○○五年から、同大学構内の実験用ますに網走湖のヘドロを深さ約一メートルになるように入れ 水分移動の様子を調べた。 その結果、 ①夏はヘドロの表面が乾くが、内部は水分が抜けにくい ②冬は凍上現象で水分が地表近くに集まって氷となり 固体が直接気体になる昇華現象で水分が抜ける -などが分かってきた。 ヘドロの深さを約一メートルに抑えたことや水抜き用の砂利を底に敷いたことで脱水効果が上がり ヘドロの水分は約一年間で三分の一に減って、堤防の盛り土などに利用できる程度になった。 地表近くにできる氷を除去すべきかどうかなどが今後の検証課題という。 凍結による乾燥は、地表面から深さ三十センチ程度まで凍結する地域なら可能だ。 凍結深度が五十-六十センチの札幌周辺や、三十-四十センチの道南でも使える技術だという。 鈴木教授は 「北海道の自然現象を生かし、脱水に無駄なエネルギーを使わない環境にやさしい技術。 実用化に向けて頑張りたい」と話し、向こう二年をめどに乾燥技術を確立させたい意向だ。 画像:ヘドロの入った実験用ますで、凍結の状態などを調べる鈴木教授(右)ら 北海道新聞 08/01/07 07:29
いや~。結構ヘドロの処理って大変なんですね。
でも北海道がCO2による温暖化で暖かくなったら使えない方法かも?
そうならないようにしたいですね。
でも北海道がCO2による温暖化で暖かくなったら使えない方法かも?
そうならないようにしたいですね。
↓植物を用いて汚染土壌を浄化するの事。
http://blogs.yahoo.co.jp/yqsbc547/10069410.html
↓下水の汚泥を肥料に 国交省、再生プロジェクトを始動の事。
http://blogs.yahoo.co.jp/yqsbc547/50275666.html
http://blogs.yahoo.co.jp/yqsbc547/10069410.html
http://blogs.yahoo.co.jp/yqsbc547/50275666.html